タグ

ブックマーク / www.gentosha.jp (73)

  • 全身翻訳家が通説を揺るがす「100分de名著」『風と共に去りぬ』舞台裏|名著の予知能力|秋満吉彦

    「100分de名著」(NHK Eテレ)で取り上げる作品を九年にわたり選び続けてきたプロデューサー、秋満吉彦さんが最も戦慄を覚えたのは、現代社会のありようを言い当てる「名著の予知能力」でした。秋満さんによる新書『名著の予知能力』から番組の制作舞台裏をお届けします。 通説を揺るがし、常識的な読みを解体するミッチェル「風と共に去りぬ」(2019年1月放送) 「風と共に去りぬ」の講師を担当してくれた鴻巣友季子さんとの出会いは、「翻訳対談」というタイトルで行われた、翻訳家の古屋美登里さんとのトークショーの会場だった。メモによれば2017年9月11日とあるから、もう五年以上も前のことだ。 それまで研究者や作家を講師として招いたことはあるのだが、専門の翻訳家を呼んだことはついぞなかった。ただ翻訳文学好きだった私は、原文と取っ組み合い、その一つひとつの言葉の深い意味を探りながら格闘し続けている翻訳家の人た

    全身翻訳家が通説を揺るがす「100分de名著」『風と共に去りぬ』舞台裏|名著の予知能力|秋満吉彦
    hharunaga
    hharunaga 2023/08/01
    “桑原武夫は、とんでもない研究者に出会ったときに「おもろい」という言葉を発したという。…鴻巣(友季子)さんとの対話は、まさにこの「おもろい」を連発してしまうような体験”
  • 100年前の日本人が先送りした〈天変地異〉と〈災害〉の裂け目から噴き出した矛盾|関東大震災|畑中章宏

    民俗学や民藝運動の誕生、民謡や盆踊りの復興の契機になると同時に、愛国心を醸成し、戦争への流れをも作った関東大震災。7月26日に発売された『関東大震災 その100年の呪縛』では民俗学者・畑中章宏さんが、関東大震災をその後の歴史の分岐点としてとらえ直し、日人の情動に与えた影響を検証しました。書より「はじめに」をお届けします。 天変地異が〈災害〉になるとき 大地が揺れ、津波が起き、河川が氾濫し、暴風が続き、火山が噴火しただけでは〈災害〉にならない。天変地異が起こった場所に人間が住んでいることにより、人間が被害を受け、はじめて〈災害〉になるのだ。しかし人間は、地震や津波、風水害がない場所だけを選んで住処にしてはこなかった。 洪水を引きおこすことがある河川の近くや、津波が襲うことがある海辺も、農業や漁業の収穫・収獲を得るというメリットがあるため、そこに人間は住み続けてきたのである。天変地異が〈災

    100年前の日本人が先送りした〈天変地異〉と〈災害〉の裂け目から噴き出した矛盾|関東大震災|畑中章宏
    hharunaga
    hharunaga 2023/07/28
    「本書では100年の時を超えて、災害の〈社会現象〉としての側面を明らかにしていきたい」。『関東大震災 その100年の呪縛』、幻冬舎新書。電子書籍もあり。
  • 鈴木絢音が知る!「校正」と「校閲」の違いとは?|言葉の海をさまよう|鈴木絢音

    乃木坂46イチの読書家である鈴木絢音さんの初書籍『言葉の海をさまよう』。書は辞書愛に満ちた絢音さんと、辞書を作る人々との対談集です。 普段辞書を使わない方も楽しめるこちらの書籍。試し読み第3回は、校正者の境田稔信さんとの対談から抜粋してお届けします。 言葉の海への航海をぜひお楽しみください。 *   *   * 校正者 お話を聞いた人 フリー校正者 さかいだ・としのぶ【境田稔信】さん 1959年生まれ、千葉県出身。高校卒業後、専門学校で校正・編集を学ぶ。編集プロダクションを経て26歳でフリーの校正者に。以後、書籍・雑誌の他、『広辞苑』『大辞林』『新明解国語辞典』『字通』『角川新字源』などの辞書の校正に多数携わる。 校正者は間違いを指摘し、提案をする 鈴木 今日はよろしくお願いします。「校正」というお仕事のことをなんとなくは知っていたんですけど、編集者の方がまとめてやっていると思っていまし

    鈴木絢音が知る!「校正」と「校閲」の違いとは?|言葉の海をさまよう|鈴木絢音
    hharunaga
    hharunaga 2023/03/29
    “(校閲の「閲する」は)「する」なんです。「調べる」というような意味ですね” ←「けみする」の「けみ」が脱字ですね。この連載は似たような脱字が多い…。
  • 鈴木絢音が辞書編集者に聞く!辞書の作り方|言葉の海をさまよう|鈴木絢音

    乃木坂46イチの読書家である鈴木絢音さんの初書籍『言葉の海をさまよう』。書は辞書愛に満ちた絢音さんと、辞書を作る人々との対談集です。 普段辞書を使わない方も楽しめるこちらの書籍。試し読み第2回は、『三省堂国語辞典 第八版』の担当編集者・奥川健太郎さんとの対談から抜粋してお届けします。 言葉の海への航海をぜひお楽しみください。 *   *   * お話を聞いた人 三省堂 辞書出版部 おくがわ・けんたろう【奥川健太郎】さん 1968年生まれ、三重県出身。『三省堂国語辞典 第八版』の編集担当。辞書編集者歴30年のベテラン。『三省堂国語辞典』には第五版から関わる。ほか、『三省堂類語新辞典』『当て字・当て読み 漢字表現辞典』『異名・ニックネーム辞典』『マスコミ用語担当者がつくった 使える! 用字用語辞典』などを担当。 完成するのに4、5年はかかる 鈴木 辞書の企画というのはどういう風に立てるんです

    鈴木絢音が辞書編集者に聞く!辞書の作り方|言葉の海をさまよう|鈴木絢音
    hharunaga
    hharunaga 2023/03/19
    「辞書が出る半年くらい前にはページ数を確定させないといけない」「ページ数が確定すると、赤字を入れる場合はそのページの中でやりくりしないといけない」
  • 乃木坂46鈴木絢音さん、3月7日に書籍発売決定!|乃木坂46鈴木絢音 初書籍『言葉の海をさまよう』|鈴木絢音

    鈴木絢音さんの辞書愛、集大成! 乃木坂46イチの読書家で、辞書への強い愛を持つ鈴木絢音さん。書籍の発売が決定いたしました。 タイトルは『言葉の海をさまよう』。辞書愛に満ちた絢音さんと、辞書を作る人々との対談集です。辞書出版社の三省堂の多大なバックアップにより、辞書の編纂者、編集者、校正者、印刷会社、デザイナーなど、様々な方にお話をうかがった様子を一冊にまとめています。 また、1st写真集『光の角度』の撮影以来約3年ぶりに写真家の新津保建秀さんに絢音さんを撮影いただきました。16pのカラー口絵では、文学少女の休日をテーマに撮りおろした、様々な表情の絢音さんを見ることができます。 さらに、対談を通して改めて感じた辞書への愛を語るエッセイも収録。 詳細は公式Twitter(@ayane_gentosha)にて随時更新予定です。 鈴木絢音さんコメント 小説幻冬で対談連載していた「言葉の海をさまよう

    乃木坂46鈴木絢音さん、3月7日に書籍発売決定!|乃木坂46鈴木絢音 初書籍『言葉の海をさまよう』|鈴木絢音
  • 「八幡神」は『古事記』『日本書紀』とまったく関係ない異能の神|なぜ八幡神社が日本でいちばん多いのか|島田裕巳

    なぜ八幡神社が日でいちばん多いのか 2022.01.03 公開 ツイート 特集 縁起をかつごう 「八幡神」は『古事記』『日書紀』とまったく関係ない異能の神 島田裕巳 日にもっとも広がる“八幡信仰”の「八幡神」の歴史をみると、「応神天皇(第15代天皇)と習合し」「それによって天照大御神に次ぐ皇祖神として位置づけられるようになった」ことが大きいようですが、「八幡神」は、その誕生にも興味深い点が多々あります。新年を迎え、何かと希望をもって乗り越えたい2022年、私たちのそばにいる祭神を、こうしてより深く理解することは大事なことかもしれません。『なぜ八幡神社が日でいちばん多いのか』(島田裕巳著、幻冬舎新書)からの試し読み、最終回です。 * * * 八幡信仰は、神道に見られるさまざまな信仰の一部を構成しているわけだが、そうした点では、かなり独立性をもった信仰であるとも言える。実際、八幡信仰を

    「八幡神」は『古事記』『日本書紀』とまったく関係ない異能の神|なぜ八幡神社が日本でいちばん多いのか|島田裕巳
  • 乃木坂46山崎怜奈『歴史のじかん』に登場の先生方からメッセージ|歴史のじかん|山崎怜奈

    乃木坂46山崎怜奈さんのはじめての書籍『歴史のじかん』。 テーマごとに専門の先生方に登場いただいて、山崎さんとの座談形式で展開している…という、アイドルらしからぬ(⁉)硬派な歴史。 登場している専門家の先生方から、コメントが続々届いておりますので、ご紹介いたします。 *  *  * ◇「歴史のじかん」には2回呼んでもらいました。1回目の前に予習をと思い、乃木坂46の資料で山崎女史のプロフィールを見たら、愛読書が「司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』」、座右の銘が吉田松陰の言葉……アイドルとは思えぬ発言が面白かった。我が道を行くといった印象です。 収録の合間に雑談をしましたが、大学に通いながら芸能活動をやっているとの事、その過酷なスケジュールを聞くと、学ぶことに対するあくなき情熱が伝わって来て、ちょっと胸が熱くなりました。以来れなち推しです。 今回のの帯には「乃木46イチの才女」とありました

    乃木坂46山崎怜奈『歴史のじかん』に登場の先生方からメッセージ|歴史のじかん|山崎怜奈
    hharunaga
    hharunaga 2021/02/16
    「歴史の勉強はどうしても男が戦うマッチョな話に偏りがちです。山崎怜奈さんが若い女性の視点から質問や意見をぶつけてくれたおかげで、歴史の別の一面が浮かび上がったと思います」(吳座勇一)
  • 「陰謀論」とは何なのか?論者が定義する陰謀論的思考|いま気になること|田中聡

    アメリカ大統領選、新型コロナウィルス感染の裏で急速に拡大した「陰謀論」。これまでも歴史的な出来事が起きるたびに、荒唐無稽だと思えることが語られ、広がってきました。なぜ人々は「陰謀論」に心ひきつけられ、信じてしまうのでしょうか? 2014年発売の新書『陰謀論の正体!』(田中聡・著)は、「我々はすでに『陰謀論の時代』に踏み込んでいる」という序とともに、「陰謀論の時代」を生きるリテラシーを提示しています。書より、「陰謀論の定義」を抜粋してお届けします。

    「陰謀論」とは何なのか?論者が定義する陰謀論的思考|いま気になること|田中聡
    hharunaga
    hharunaga 2021/01/22
    「マイケル・バーカンは、ほぼすべての陰謀論は次の三つの原則に分けられるという(『現代アメリカの陰謀論』三交社)。 一 何事にも偶然はない。 二 何事も表面とは異なる。 三 何事も結託している。」
  • 井上陽水の歌詞は、本人同様サングラスをかけている。|もしあのBIGアーティストが[文春砲にやられた]歌詞を書いたら|相田毅

    作詞家の相田毅さんの最新刊『もしあのBIGアーティストが[文春砲にやられた]歌詞を書いたら』が刊行されました。 「作詞」と聞くと「難しそう!」と思われるかもしれませんが、書を読むとその思いは「楽しそう!」に変わるはずです。さらには「自分にもできるかも……!」とさえ思えるかもしれません。 ジャニーズ楽曲も手掛ける相田さんが、時に忌野清志郎になりきり、時に椎名林檎になりきり……計20のアーティストになりきって紡ぎあげた言葉の魔術=作詞に酔いしれてください。 プロデュース&編集は、15万部のベストセラーとなった『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』(神田桂一、菊地良 宝島社)を企画した石黒謙吾さん。あのでは、1つのネタで100人でしたが書では、6つのネタで20人=120の歌詞が登場します。 刊行を記念して、書に掲載されている「エア作詞」を相田さん自らに解説していただきます。今

    井上陽水の歌詞は、本人同様サングラスをかけている。|もしあのBIGアーティストが[文春砲にやられた]歌詞を書いたら|相田毅
    hharunaga
    hharunaga 2020/11/03
    「言葉に独特のフィルターをかける…。袈裟を着た、今朝起きた、そんな自嘲気味な言葉遊びに苦笑いしながら歌いだす」 ←凄いなw
  • コロナで起こったことはゾンビ映画ですでに描かれていた!|アフターコロナはゾンビに学べ!|岡本健/藤田直哉

    アフターコロナはゾンビに学べ! 2020.07.10 公開 ツイート コロナで起こったことはゾンビ映画ですでに描かれていた! 岡健/藤田直哉 『ゾンビ学』(人文書院)の著者で近畿大学にてゾンビコンテンツについて教えている岡健さんと、『新世紀ゾンビ論』(筑摩書房)の著者で文芸評論家の藤田直哉さんによる、今だからこそ語りたいコロナとゾンビにまつわるトークイベントをオンラインにて開催しました。その対談を4回にわたってお届けします。 コロナで起こったことはゾンビ映画ですでに描かれていた!? ゾンビオタクなお2人がパンデミックな今の状況をそれぞれの視点から語ります。 *   *   * 多角的にゾンビにせまる! 岡 皆さんどうもこんばんは。岡健と申します。近畿大学の総合社会学部で准教授をさせていただいております。何でこのゾンビの話をするのに呼んでいただいたかといいますと、2017年に『ゾンビ

    コロナで起こったことはゾンビ映画ですでに描かれていた!|アフターコロナはゾンビに学べ!|岡本健/藤田直哉
    hharunaga
    hharunaga 2020/07/10
    「ゾンビといえばウイルスが原因になるパターンがお約束になったのは、90年代ぐらい」「90年代はバイオテクノロジーが注目される年代」
  • のぎたび|乃木坂46

    AbemaTV「#乃木坂世界旅 今野さんほっといてよ!」が書籍化、乃木坂46初の旅行ガイドブックが5月14日に発売決定! 二人旅だから見られる素の表情も満載。 白石麻衣さん&松村沙友理さんinハワイ、齋藤飛鳥さん&星野みなみさんinスペイン、堀未央奈さん&北野日奈子さんinニューカレドニアと、1冊で3度おいしいガイドブック。新たな決定版として参考になる1冊です。

    hharunaga
    hharunaga 2020/05/15
    AbemaTV「#乃木坂世界旅 今野さんほっといてよ!」の書籍化。当面、旅行に行けなくなってしまったので、その代わりのバーチャル旅行という意味では、タイムリーと言うべきか…。さておき、電子書籍版が欲しい。
  • 暗闇と寂しさ。人間なるものの実存に迫るアレント【再掲】|いつもそばには本があった。|國分功一郎

    いつもそばにはがあった。 2020.04.08 公開 ツイート 実存主義と人文学(後編) 暗闇と寂しさ。人間なるものの実存に迫るアレント【再掲】 國分功一郎 外出自粛で増える自宅での時間。それは自分を見つめなおすのにもってこいです。今日は、人間の実存について考える過去記事をご紹介します。 *         *        * 書物、とりわけ人文書の衰退が危惧される中で刊行された、國分功一郎さんと互盛央さんの共著『いつもそばにはがあった。』(講談社選書メチエ)。対談でも往復書簡でもなく、「観念連合」をキーワードに、お二人が自らの経験を振り返り、100冊を越える書物をめぐる記憶のネットワークを伝えています。この情熱あふれる稀有な書から、國分さんがハンナ・アレントについて触れた一編「実存主義と人文学」を2回に分けてお届けします。 *   *   * アレントは間違いなく哲学者であると思う

    暗闇と寂しさ。人間なるものの実存に迫るアレント【再掲】|いつもそばには本があった。|國分功一郎
    hharunaga
    hharunaga 2020/04/08
    “心に暗闇を抱えながら、時に、どうしても寂しさを感じずにはいられない人間なるものの実存に迫るアレントは実存主義者であり、それを問う時、彼女は「人文学」をやっているのだと思う”(國分功一郎)
  • 「自粛を要請」という中途半端な指示が生んだ「イベントやる、やらない」問題を考えた|カレー沢薫の廃人日記 ~オタク沼地獄~|カレー沢薫

    カレー沢薫の廃人日記 ~オタク沼地獄~ 2020.03.27 公開 ツイート 「自粛を要請」という中途半端な指示が生んだ「イベントやる、やらない」問題を考えた カレー沢薫 オタクは、自分の推しや好きなジャンルのことを「沼」と呼ぶことがあり、仲間を増やすことを「沼に引きずりこむ」と言うこともある。 良く考えてみたら、何故そんな地獄のような言い方をするのか。推し推しジャンルは、尊きもののはずである。 「湖」と言ってもいいし、仲間を増やすことは「湖畔のティーパーティに誘う」と言っても良いはずだ。

    「自粛を要請」という中途半端な指示が生んだ「イベントやる、やらない」問題を考えた|カレー沢薫の廃人日記 ~オタク沼地獄~|カレー沢薫
    hharunaga
    hharunaga 2020/03/28
    “「こんな時にイベント強行なんて不謹慎だ中止しろ」と攻撃するのは「こっちが苦しんでいるのだから、お前も苦しめ」という悪い沼への引きずり込みである”
  • 大本営発表は政治とメディアが近づきながら大げさになった【再掲】|大本営発表|辻田真佐憲

    公文書の改竄(かいざん)、捏造(ねつぞう)を行ってきた現政権。かつて、日軍の最高司令部「大営」も、太平洋戦争下に嘘と誇張で塗り固めた公式発表を繰り返し、「大営発表」は信用できない情報の代名詞となりました。当時の軍部は現在に置き換えると政権。政治の中心でなぜ、情報の改竄、捏造、隠蔽が起きるのか? そしてそれはどういった結末を迎えるのか? 2016年に発売された辻田真佐憲さんの『大営発表~改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争~』は、正確な情報公開を軽視する政治の悲劇、悲惨さを教えてくれます。あらためて知りたい「大営発表」の歴史。ラジオという音声メディアの登場で、大営発表も変化を見せます。 ラジオ時代になって大きく変わったのは、大営発表の「文体」だった。それを真珠湾攻撃に続く海軍の大戦果、マレー沖海戦で見てみよう。 十二月十日、海軍航空隊はマレー半島東岸を航行中の英国東洋艦隊主力に対し、数

    大本営発表は政治とメディアが近づきながら大げさになった【再掲】|大本営発表|辻田真佐憲
    hharunaga
    hharunaga 2020/03/16
    「田代(海軍中佐)は小説家の吉川英治に師事し、そのアドバイスを受けながら…多くの大本営発表文を起草」「陸軍報道部員たちは…寄席に通って話術の勉強をし、果ては歌謡曲の歌詞の分析まで行っていた」
  • 「大本営発表」はいかにして信用できない情報の代名詞になったのか【再掲】|大本営発表|辻田真佐憲 - 幻冬舎plus

    信用できない情報の代名詞とされる「大営発表」。その由来は、日軍の最高司令部「大営」にあります。政治の中心でなぜ、情報の改竄、捏造、隠蔽が起きるのでしょうか? 今なお、その病理が続く日。2016年に発売された辻田真佐憲さんの『大営発表~改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争~』は、正確な情報公開を軽視する政治の悲劇、悲惨さを教えてくれます。真珠湾攻撃から80年後の今も忘れてはならない出来事です。あらためて「大営発表」の歴史を繙きます。 忘れられた太平洋戦争以前の大営発表 一九四一年十二月八日、午前七時前。日放送協会のアナウンサー館野守男は、まもなくはじまるニュース放送に備え、スタジオのマイクの前で待機していた。「何かあるな」という予感はあった。前日の夜更けに、幹部がアナウンサーの部屋を見回りにきたからだ。ただこのときはまだ、いつもと変わらない、放送前の静寂なひとこまにすぎなかった。 と

    「大本営発表」はいかにして信用できない情報の代名詞になったのか【再掲】|大本営発表|辻田真佐憲 - 幻冬舎plus
    hharunaga
    hharunaga 2020/03/11
    「実態は陸海軍の寄り合い所帯にすぎなかった。…(陸軍)参謀本部が大本営陸軍部を名乗り、(海軍)軍令部が大本営海軍部を名乗っただけといってもよい」
  • リベラル派批判の高まりは社会の右傾化のせいなのか?|リベラリズムの終わり|萱野稔人

    自由を尊重し、富の再分配を目指すリベラリズムが世界中で嫌われています。理想的な思想のはずなのに、なぜなのでしょうか? 11月28日に発売された『リベラリズムの終わり その限界と未来』(萱野稔人著)では、古典的リベラリズムと、現代リベラリズムの思想を紐解きながら、その限界を分析しました。ここでは第二章「リベラリズムはなぜ〈弱者救済〉でつまずいてしまうのか?――現代リベラリズムの限界」より冒頭をお届けします。 問いの立て方そのものを見直さなくてはならない リベラル派の言動がいまや多くの批判にさらされるようになったのは人びとが右傾化したからだ──しばしばこのようにいわれる。 たしかに「右傾化」の兆候はいたるところでみられる。 ヨーロッパ諸国では極右政党が躍進しているし、アメリカでは不法移民を国外退去させるべきだと主張するドナルド・トランプが大統領となった。日でも「ネトウヨ」と総称される人びとに

    リベラル派批判の高まりは社会の右傾化のせいなのか?|リベラリズムの終わり|萱野稔人
    hharunaga
    hharunaga 2019/12/19
    “右傾化している人たちを「不幸な境遇から誤った考えに染まってしまった人たち」と決めつけ”ているかぎり、リベラル派の問題の考察はできない、と。
  • 独身者を差別するイギリスの「パートナー文化」|月が綺麗ですね 綾の倫敦日記|鈴木綾

    季節が巡り、またクリスマスの季節になった。クリマスツリー、心を温めるイルミネーション、雪だるま、クリスマス・ラテ、そして会社のクリスマス・パーティー。 会社の社長は毎年12月に自分の家で「ホリデー・パーティー」をする。世の中キリスト教徒ばかりではないので私たちは、クリスマス・パーテイーじゃなくて「ホリデー・パーテイー」。 さて、社長の家はおもてなしをするためにできた家で、ビリヤード台もホームシアターも広いお庭もある。ハリウッド映画に出てくるようなすごい豪邸。社長の豪邸をみんなは「○○○」と呼ぶ。日語に訳したら「蘭(らん)」みたいな感じの名前になる。みんなが集まって議論に花を咲かせる場所、を意味する。 社長の電子カレンダーを見れば(小さな会社だから社員全員のグーグルカレンダーを確認できる)、「宴会・蘭」と書いてある。 華麗な名前がつけられている家でパーティーするのには全く抵抗がないけど、一

    独身者を差別するイギリスの「パートナー文化」|月が綺麗ですね 綾の倫敦日記|鈴木綾
    hharunaga
    hharunaga 2019/12/05
    “パートナー文化は、社会からエリート層にかかっている「完璧に生きて行かないといけない」圧力の一種だと思う。学歴完璧、キャリア完璧、身体完璧、そしてパートナー・家族完璧”
  • 少年雑誌から分離・独立して生まれた少女雑誌|オトコ・マンガ/オンナ・マンガの世界|中川右介 - 幻冬舎plus

    hharunaga
    hharunaga 2019/08/13
    “(明治時代の当初の)「少年」には、男の子だけでなく、女の子も含まれる。…(その後、女の子のための)「少女欄」というページが設けられるようになる。…「少女」という言葉が使われだしたのがこの頃だ”
  • 『日刊ゲンダイ』と安倍首相の伝説的事件「コラコラ問答」|芸人式新聞の読み方|プチ鹿島

    新聞は朝刊紙でベタを押さえておくと、夕方のタブロイド紙、夕刊スポーツ紙の下世話さをより深く楽しめる。そんなふうに新聞を味わう時事芸人のプチ鹿島さんが、「ゲンダイ師匠」として尊敬するのが、『日刊ゲンダイ』。日々檄文を飛ばす紙面で起きた、現政権との伝説的事件を、『芸人式新聞の読み方』から抜粋してお届けします。 安倍首相ゲンダイ師匠の“コラコラ問答” 毎日真剣に怒っているおじさん、それが『日刊ゲンダイ』。そんなゲンダイ師匠をウォッチしていてよかったなあと思わせてくれた、私の中で伝説となっている記事がある。それがこの記事である。 《「ある夕刊紙は…」愛読者の安倍首相、日刊ゲンダイを批判?》(2014年2月13日) 記事の冒頭はこうだ。 “安倍首相が12日の衆院予算委員会で、NHK経営委員の百田尚樹氏が都知事選の応援演説で対立候補を「人間のくず」と表現したことを野党議員に追及され、「ある夕刊紙は私の

    『日刊ゲンダイ』と安倍首相の伝説的事件「コラコラ問答」|芸人式新聞の読み方|プチ鹿島
    hharunaga
    hharunaga 2019/04/29
    「麻生副総理と同様、熱心な本紙読者として知られる安倍首相。今後は2人一緒に細心の注意で熟読してもらいたい」。元記事はこれですねw→ https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/147952
  • 令和の天皇皇后両陛下には「皇室の当事者研究」をお願いしたい|美智子さまという奇跡|斎藤環/矢部万紀子

    雅子さまの病気は、戦争のような生存の危機を体験していない世代が、生きる意味を見失って苦しむ「実存のうつ」だったと、精神科医の斎藤環さん。では、新しい時代の天皇皇后両陛下にとっての実存となりうるテーマは何なのか? そして、新しい天皇皇后両陛下への大胆な提案とは? 斎藤環さんと『美智子さまという奇跡』著者のコラムニスト・矢部万紀子さんの対談、後編です。 *   *   * 「研鑽」に努めてしまう、まじめなお二人 矢部 拙著『美智子さまという奇跡』にも書きましたが、両陛下が戦争をテーマとされる切実さが、皇太子ご夫にはないのです。そうなると、新しい時代の天皇皇后は、何をテーマとするのか。それが実存となるわけですよね。 斎藤 平和への願いは変わらないでしょうが。切実さで言うと、やはり被災地へのお見舞いでしょうか。 矢部 それだけを引き継ぐとなると……。 斎藤 ですが、格差問題などと言うと政治になっ

    令和の天皇皇后両陛下には「皇室の当事者研究」をお願いしたい|美智子さまという奇跡|斎藤環/矢部万紀子
    hharunaga
    hharunaga 2019/04/18
    「現在の天皇がすごいと思うのは、時間をかけて天皇の影を薄くしたことだと思う…。ある意味、天皇というものを意識しなくても生きていける社会になったわけです」