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  • いま「くじ引き民主主義」がヨーロッパで流行中、その社会的背景(吉田 徹) @gendai_biz

    いまヨーロッパでは、抽選によって議員を選ぶ「くじ引き民主主義」が注目を集めている。すでに抽選による選出が行われている例もあるというが、なぜいま「くじ引き」なのか。そもそもくじ引きと民主主義は両立するのか。ヨーロッパ政治に詳しい北海道大学教授の吉田徹さんが解説します。 マクロンが提案した「抽選制」 昨年末から半年以上に亘ってフランス各地で続く黄色いベスト運動を受け、マクロン大統領は4月25日に2時間近くに及ぶ記者会見で、幾つかの改革案を提案した。内容は、選挙制度改革や議員定数の削減、地方分権推進など多岐に渡った。 その中に、少々意外な提案があったことをご存知だろうか。それは、環境問題を討議する新たな評議会の代表や、法案の諮問機関である「経済社会環境評議会」の議員の一部を、市民からの「抽選制」によって選ぶというものである。 繰り返そう。議員を抽選制で選ぶのだ。 日人の目からすると意外な試みに

    いま「くじ引き民主主義」がヨーロッパで流行中、その社会的背景(吉田 徹) @gendai_biz
    hi_kmd
    hi_kmd 2019/05/20
    興味深い。上手に使えば政治の属人性を抑えることも可能と思われる。どのように選任者へレクチャーするのかが難しそうだけど(圧力や誘導にならないような仕組みの構築)。
  • 日本が「都合のいい外国人」を求め続けてきた30年を振り返る(荻上 チキ,山口 元一) @gendai_biz

    4月から現代ビジネスとTBSラジオ『荻上チキ・Session-22』のコラボがスタートします! 第1回となる今回は、昨年11月26日に放送され大きな話題を呼んだ「入管法の歴史」を編集してお届けします。 昨年12月に可決された改正出入国管理及び難民認定法(以下、改正入管法)が、4月から施行されている。 だが同法は問題だらけだ。従来の「技能実習制度」にも問題が多々あったが、改正入管法でその難点が解決されたとは言い難い。なぜ問題含みの法律が施行されてしまうのか。 それを理解するためには、日政府が外国人の受け入れについて、これまでどのようなスタンスをとってきたのかを確認するのが一番だ。 1990年の日系人の受け入れや1993年の技能実習制度の創設、そして2010年の技能実習制度の変更…それらの背後に見え隠れするのは、「都合のいい労働力」として外国人を捉える視線だ。 外国人の在留資格について数多く

    日本が「都合のいい外国人」を求め続けてきた30年を振り返る(荻上 チキ,山口 元一) @gendai_biz
    hi_kmd
    hi_kmd 2019/04/18
    改めて読み直して、これが日本なのかと恥ずかしく思った。
  • フェミニズムと優生思想が接近した「危うい過去」から学べること(北村 紗衣)

    奇妙なフェミニズムの潮流 私は長いことフェミニストをやっている。フェミニストであることを後悔したことは一度もない。そして、歴史フェミニズムが経験した失敗とか、今だと素っ頓狂に思える今は廃れた理論などについて学ぶのが昔から好きだ。 そんなのはおかしいと思うあなたは、視野が狭すぎる。先達がどういうところで失敗したのかについて学ぶのは、今後の戦略を考える上で重要なことだし、内省のきっかけにもなる。 私はふだん演劇史を研究しているが、少しでも歴史にかかわることを研究したことがある人なら、過去に向き合うことの重要性を知っているだろう。「都合の悪いことには目を向けない」という否認主義的な歴史修正主義は人を幼稚にする。フェミニズムについても同じだ。 一方で、私は自分があまり歴史家らしくないと思うこともある。というのも、私は科学史学会というところに所属しているのだが、科学思想の歴史を研究している人たちと

    フェミニズムと優生思想が接近した「危うい過去」から学べること(北村 紗衣)
    hi_kmd
    hi_kmd 2019/03/01
    思想はたくさんの枝に分かれ広がり、複雑に絡まり合っているので、想像もつかない結合をしたりすると言うのは興味深い。歴史に恥じぬと言うのは銀英伝で言うところの「後世の歴史家の評」を意識すると言うことだね。
  • 東大生やその母親が語る「合格体験記」の信頼性が高くない理由(畠山 勝太) @gendai_biz

    先日、「東大生やその母親が語る教育論、ハーバードの学生やその母親が語る教育論、ないしはエリート校や有名校の校長が語る教育論(以下、まとめて「東大合格体験記」とする)は、エビデンスに基づく教育と比べて、どれぐらい信頼できるのか」と尋ねられることがあった。 稿では、なぜ「東大合格体験記」の信頼性は高いと言えないのか? それにもかかわらず信頼性が高く聞こえてしまうのはなぜなのか? なぜエビデンスに基づく教育は信頼性が高いのか? エビデンスに基づく教育を行えば我が子の学力は向上するのか? について議論したい。 「東大合格体験記」の信頼性は高いと言えない 「東大合格体験記」の信頼性が高いと言えない理由は、義務教育の理科の知識があれば理解できる。 中学理科で習う「光合成対照実験」を覚えているだろうか(参照: https://www.zkai.co.jp/jr/mihon/VS1_support.pd

    東大生やその母親が語る「合格体験記」の信頼性が高くない理由(畠山 勝太) @gendai_biz
    hi_kmd
    hi_kmd 2019/01/23
    科学的に確かめるというのはどういうことか、丁寧に述べられている。一事例を「根拠」とみなす誤謬が蔓延っていることへの警鐘(メディアの「検証」「実験」を名乗るパフォーマンスが誤解を広げていると思う)。
  • 欧米を揺るがす「インテレクチュアル・ダークウェブ」のヤバい存在感(木澤 佐登志) @gendai_biz

    人権や平等といったリベラルが重視する価値の「虚妄」を、「科学的エビデンス」の名の下に暴く(と称する)知的ネットワークが、欧米社会に勃興した。彼らはどんな出自を持ち、何を主張しているのか。 ネットカルチャーに詳しく、このほど『ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち』を上梓した文筆家の木澤佐登志氏による、最前線からの報告をお届けする。 ネットに遍在する「ダーク」な言論人たち 「ダーク」な思想が欧米を席巻しつつある。「右」でも「左」でもない、「ダーク」な思想の台頭。このことは、現在の欧米社会にとって何を意味しているのだろうか。 インテレクチュアル・ダークウェブ(Intellectual Dark Web:以下I.D.Wと表記)なる知的ネットワークが存在している。インターネット上で「アンチ・リベラル」な主張を展開する(元)学者や言論人のネットワークのことだ。 ダー

    欧米を揺るがす「インテレクチュアル・ダークウェブ」のヤバい存在感(木澤 佐登志) @gendai_biz
    hi_kmd
    hi_kmd 2019/01/17
    行われているのは、数多ある対立する科学的事実の中から、「自説に都合の良い科学的事実」を集めているにすぎない。歴史修正主義者がよくやる手法。
  • 安田純平氏へのバッシング、いちジャーナリストとして思うこと(安田 峰俊) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

    「知る権利」を言うばかりではなく 最近、私はどうも心がザワザワしている。理由はまこと理不尽だ。複数のニュースアプリの通知で、下記のような文章が何度もスマホに送られてくるからである。 さらにツイッターを開くと、この「安田」氏は「ジャーナリスト失格」だの「ウソツキ」だのと散々な言われぶりである。私はたまたま彼と同姓の同業者であるせいで、今回の安田氏の解放にあたり、彼の親族を除けば日で最もビビっている安田となっている。 念のために確認すれば、私は中国ルポライターの安田峰俊(36)であり、昨今話題のフリージャーナリストの安田純平氏(44)とは面識も血縁関係もない(少なくとも「ひいひいじいさん」以降の縁者でないことは100%確実だ)。 また、同業者とはいえ、イスラム圏でのハードな戦場ジャーナリズムに身を浸す安田氏と、B級ネタも含めた中国関連記事を得意とする私に業務上の接点はない。後述する寄稿媒体を

    安田純平氏へのバッシング、いちジャーナリストとして思うこと(安田 峰俊) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
    hi_kmd
    hi_kmd 2018/11/03
    まとめ記事を鵜呑みにしてマスコミを小馬鹿にするようなタイプの人は、自分が得ている情報がどのような経緯で届いているかを想像しない。紛争地の情報の多くはフリージャーナリストが体を張って送っている。
  • またか…「教育勅語」の再評価が繰り返されるシンプルな理由(辻田 真佐憲) @gendai_biz

    教育勅語」には普遍的な部分もある――。 またこれだ。やれやれ。村上春樹作品の登場人物のようにため息もつきたくなる。 柴山昌彦文科大臣が10月2日の就任会見で、「教育勅語」に対する認識を問われて、現代風に解釈されたり、アレンジした形であれば、道徳などに使える「分野」が十分にあり、その意味では「普遍性を持っている部分が見て取れる」と答えたのである。 このような「教育勅語」の部分的肯定論は、アジア太平洋戦争の敗戦直後から見られた。法学者の田中耕太郎(1946年、当時文部省学校教育局長)や、倫理学者の天野貞祐(1950年、当時文部大臣)などの議論がそうだ。 「教育勅語」は、形式の面では、君臣関係を前提として、父権主義的な色彩が濃い。だが、内容の面では、普遍的な部分がかなりある。だから全否定するのはよくない。かれらはそう主張したのである。 以後、多少の違いはあれ、「教育勅語」の部分的肯定論は同じパ

    またか…「教育勅語」の再評価が繰り返されるシンプルな理由(辻田 真佐憲) @gendai_biz
    hi_kmd
    hi_kmd 2018/10/06
    「愛国コスプレ」とは上手いことをいう。
  • ワクチン接種で自閉症に…?米大統領まで拡散するニセ科学の深い闇(伊与原 新) | ブルーバックス | 講談社(1/4)

    人はなぜ、「科学らしいもの」に心ひかれてしまうのか……? 東京大学大学院で地球惑星科学を専攻、大学勤務を経て小説デビューし、「ニセ科学」の持つあやしい魅力と向き合うサスペンス『コンタミ 科学汚染』を上梓した作家・伊与原新氏。同氏が生み出した、ニセ科学に魅せられた科学者・Dr.ピガサスの「ラボ・フェイク」も、いよいよ最終回。ついに米国大統領までがニセ科学をまき散らし、科学とフェイクが揺らぐ時代になった今、私たちは科学とどう向き合っていけばよいのだろう――? (これまでの記事はこちらから) 「地球温暖化」を疑うアメリカ人 〈地球温暖化という概念は、アメリカの製造業から競争力を奪うために、中国によって中国のために作り出されたものだ〉 ネットに書き散らされている安っぽい陰謀論の一つだと思われたかもしれない。だがこれは、ドナルド・トランプによる2012年のツイートだ。アメリカという国は、このような考

    ワクチン接種で自閉症に…?米大統領まで拡散するニセ科学の深い闇(伊与原 新) | ブルーバックス | 講談社(1/4)
    hi_kmd
    hi_kmd 2018/09/30
    ネットの議論などでは認知バイアスを自覚し改めることは困難であるという研究結果がいろいろと出ていることは、本当に辛く悲しい。
  • 「新潮45」が二度目の大炎上で大きく失ったもの(井戸 まさえ) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

    「新潮45」の特集はおかしい いつ、どんな形で言論の場に「復帰」してくるのか。 たぶん、単著の出版か、もしくは一連の騒動に対する反論としての論説を掲載誌だった「新潮45」に発表するのだろうな、と思っていたら、違った。 そこに杉田水脈氏はいない。 「新潮45」2018年10月号では「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」として、その著者である杉田氏が「検討はずれの大バッシング」に遭い、「杉田攻撃一色」「冷静さの欠片もなかった」との状況を指摘した上で、LGBT当事者の声も含めて7名の「そんなにおかしいのか」という論を掲載している。 「新潮45」8月号で杉田氏が寄稿した「『LGBT』支援の度が過ぎる」との小論は、「生産性」といった言葉とともに社会に大きな議論を巻き起こし、自民党前での杉田氏辞職を求めるデモに至る。 筆者も「『LGBTは生産性がない』杉田水脈氏大炎上『ザワザワ感』の正体」として、その

    「新潮45」が二度目の大炎上で大きく失ったもの(井戸 まさえ) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
    hi_kmd
    hi_kmd 2018/09/23
    新潮社の社名を冠した雑誌が、事実確認をろくにしていない浅薄な文章を掲載し、しかも批判を受けた後にさらにそれを下回る文章で反論を試みたことは、かなりの衝撃だった。彼らは「出版」の価値と信頼を汚した。
  • 2時間会議で14行の記録…経産省「個別発言は記録不要」の実態(三木 由希子) @gendai_biz

    経産省「打合せ記録」問題の実態 経済産業省が、省内外での打合せ等の記録を作成する際、個別の発言まで記録する必要がないと省内で周知をしていたことが明らかになり、問題になっている。 2017年12月に公文書管理法の実施指針にもなっている行政文書管理ガイドラインが改正され、各行政機関には、政策立案や事務事業の実施方針等に影響を及ぼす打合せ等の記録の作成が義務づけられた。 この内容を反映した各省庁の行政文書管理規則の改正が行われ、今年の4月から施行されている。 この改正内容には、政策立案等に影響を及ぼす打合せ等の記録の作成を義務づけること、文書の正確性を確保するための手順として、文書は複数職員に加えて文書管理者(課長級)の確認が必要であること、打合せの記録の場合は、発言の相手方にその内容の確認を原則として求めることが含まれている。 これは、例えば、加計学園問題では「総理のご意向」「官邸の最高レベル

    2時間会議で14行の記録…経産省「個別発言は記録不要」の実態(三木 由希子) @gendai_biz
    hi_kmd
    hi_kmd 2018/09/12
    こんなことやったら、国民からはもとより、国会議員からも閣僚からも「行政が正しく運用されているか」の確認ができなくなるだけだ。愚かな政策。
  • 世界に広がる「“弱者の大義”に憤る人々」とどう向き合うか(望月 優大) @gendai_biz

    「“弱者の大義”に対する憤り」とも言うべき現象が世界中に広がっている。巷ではポピュリズムが広がっているとも言われるが、その多くがこの憤りを養分にしている。 つまり、この憤りへの向き合い方を考えなければ、ポピュリズムにしろ社会的な分断にしろ正しく対処することができないのではないか。対処の方法を誤れば、対立の火に油を注ぐことにもなってしまうかもしれない。 アメリカ、ヨーロッパ、日。世界のいたるところで、人々はこんな風に憤る。 なぜ自分たちの生活を犠牲にしてまで難民や外国人、あるいは貧乏人や様々なマイノリティを保護しなければいけないのか。 世の中は「弱者」や「少数派」に対して過剰に配慮しすぎており、それによって自分たちが来受けるべき正当な配慮や承認が妨げられているのではないか。 「公正」や「正義」を語る少数派や人権派、あるいは外国人たちによってこそ、我々が正しく享受すべき「公正」が歪められて

    世界に広がる「“弱者の大義”に憤る人々」とどう向き合うか(望月 優大) @gendai_biz
    hi_kmd
    hi_kmd 2018/09/05
    「判決、ふたつの希望」は是非見たいと思った。北海道では今のところシアターキノ。集団同士の理解は大変だけど、個と個だと互いを受け入れやすい。少しずつ個を知っていく事が、遅いけれども確実な道かもしれない。
  • 重度の障害があると診断されたユウちゃんが教えてくれたこと(木村 泰子)

    「全校道徳」のきっかけは校長講和の失敗 大空小学校では「全校道徳」という授業を5年前からやっています。映画『みんなの学校』で全校道徳のシーンがありますね。あれはまさに始めたばかりの時です。 これは実は私の大失敗から始まったことなんです。 どこの学校でも、月曜日朝全校朝会を開いて校長先生がお話しますよね。私はこれが大嫌いだったんです。これだけ社会に情報がある時代に校長先生の長い話を聞く。ずっと教員時代から無駄だと思っていました。子どもたちが嫌になっているのを「ちゃんと聞きなさい」って言うじゃないですか。 そうなると子どもたちが学校に来たくなくなっているのもわかる。ですから私は「元気? 困ったことない? では終わり」くらいで終わらせていました。 ところが、大空小学校開校から5年目くらいのときでしょうか。学校からの帰り道、大きな駅の電車のホームで突然老人が倒れ、その場に居合わせた同僚と私とで、お

    重度の障害があると診断されたユウちゃんが教えてくれたこと(木村 泰子)
    hi_kmd
    hi_kmd 2018/08/08
    「きみはダックス先生がきらいか」を思い出した。子どもは、任せられれば自分でちゃんとやる力を身につけられる。
  • 小学1年生が本気で「いじめ」を考える…驚きの「全校道徳」とは何か(木村 泰子)

    『みんなの学校』と呼ばれている、大阪の大空小学校。ここは特別支援学級をなくし、他の学校に行けないでいた子どもたちがのびのびと学べる「奇跡の学校」としてドキュメンタリーや映画が上映され、多くの賞を取っている。 実はこの学校では、道徳の教科化前から「全校道徳」という授業を2012年から実施している。普通学級の子どもたちも、重度の障害を持つ子どもたちもともに、道徳を通して目に見えて大きな学びを得ているというのだ。 そもそも道徳とは何を学ぶものなのか。「道徳教科化」についての疑義が謳われているいま、誰もが幸せになっているという「全校道徳」の内容を、大空小学校の初代校長をつとめた木村泰子さんが語る。 6年がリーダーになって考える 『みんなの学校』の映画の冒頭に、体育館で行われている全校道徳のシーンがあります。あれは2012年の撮影ですから、まさに始めたばかりのときでした。 全校道徳を行うきっかけは私

    小学1年生が本気で「いじめ」を考える…驚きの「全校道徳」とは何か(木村 泰子)
    hi_kmd
    hi_kmd 2018/08/08
    子どもを信頼して任せることができる、ということが凄い。指示に従わせる訓練ではなく、自律的に考え判断できるように導いている。手段として違学年集団を形成するのもとても重要と思う。
  • 大阪市が目指す教育改革は「最先端から2周遅れ」の間違った改革だ(畠山 勝太) @gendai_biz

    政令都市2年連続最下位の大阪市 先日、大阪市の吉村洋文市長が、学力テストに具体的な数値目標を設定して、その目標達成度合いに応じて、教員のボーナス支給額や学校に配分する予算額を増減させる考えを表明した。 この数値目標は学校ごとに、前年比で正答率をX%上げるというものになるとも表明されている。 たしかに大阪市の学力テストの成績は2年連続で政令都市の中で最下位であり、市長が抜的な改革が必要だと焦るのも理解できる。 また、国際学力調査を用いた研究によると、教員の給与を何らかの方法で教育成果と連動させることが、学力の向上に結び付くことも示されている。 しかし、改革は常に良い結果をもたらすわけではなく、そのやり方によっては改悪になることは過去数十年の日の経験からも明らかであろう。 先に結論を言えば、残念ながら、大阪市が乗り出そうとしている抜的な改革は間違っている。 給与連動型の人事評価のような外

    大阪市が目指す教育改革は「最先端から2周遅れ」の間違った改革だ(畠山 勝太) @gendai_biz
    hi_kmd
    hi_kmd 2018/08/08
    「教育を専門としない人物が専門知を無視して教育政策に乗り出してくる」教育に限らず、維新がやってることはだいたいこれ。素人考えな分、素人受けするのがまた厄介。
  • 「コミュ力重視」の若者世代はこうして「野党ぎらい」になっていく(野口 雅弘) @gendai_biz

    野党への支持率が絶望的に低い。特に若者世代ではその傾向が顕著だ。そうした「野党ぎらい」の背景には、若者世代が「コミュ力」を重視している事実があるのではないか。コミュ力を大切にし、波風の立たない関係を優先していれば、当然、野党の行う批判や対立を作り出す姿勢は、嫌悪の対象となる。摩擦のない優しい関係が社会に広がるなか、野党の置かれた立場は難しいものになっている。 政党不信が深刻である。とりわけ「野党」への不信の広がりとその深さは、前代未聞のレベルに達している。総選挙で躍進した立憲民主党への支持も5%程度で伸び悩み、希望の党が解散してできた国民民主党にいたっては、支持率は1%にも達していない(参考)。こうした傾向は少々のことでは変わりそうにない。 「野党がだらしないからだ」。こう言う人がたくさんいる。たしかにそうかもしれない。しかし、「だらしなさ」加減があまりにひどいので、「野党ぎらい」が高まっ

    「コミュ力重視」の若者世代はこうして「野党ぎらい」になっていく(野口 雅弘) @gendai_biz
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    hi_kmd 2018/07/13
    若者に限らず「勝ち馬に乗り続けることが善」みたいな価値観が見受けられる印象はある。もっと端的にいうと、多数をシンプルに正義とし、少数はそれに柔和に従うべきとする価値観。
  • 自然災害大国の避難が「体育館生活」であることへの大きな違和感(大前 治) @gendai_biz

    7月5日から8日にかけて西日各地が豪雨に襲われた。被害は甚大であり、避難指示と避難勧告は全国で約360万世帯・863万人に発令され、3,779ヵ所の避難所に約28,000人が避難をした(最大時の7月7日時点)。 救助や避難対応にあたった方々の懸命の努力には頭が下がる。その一方で、体育館などへの避難を余儀なくされた人々の生活環境は劣悪であり、個人の努力では解決が困難である。 そこには、海外の避難所の実態とは大きなギャップがあることをご存知だろうか。 災害多発列島・日において、何が求められているのか再考が必要である。 エアコン付き6人部屋、個別ベッドの避難所 自然災害時の避難生活の場所としては、床に毛布を敷いて大勢がひしめきあう体育館が思い浮かぶ。エアコンや間仕切りはないことが多い。 大規模災害のたびに報道される光景であるが、これを当然視してはいけない。海外の災害避難所と比べれば、日の避

    自然災害大国の避難が「体育館生活」であることへの大きな違和感(大前 治) @gendai_biz
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    hi_kmd 2018/07/10
    これはとても重要な視点だと思う。阪神淡路や東日本震災での経験が、国家としての支援体制の充実ではなく、自助とボランティアの奨励にしかつながっていない。
  • 私が大学で「ナチスを体験する」授業を続ける理由(田野 大輔) @gendai_biz

    7月10日、甲南大学文学部より、記事に関し、「掲載画像の一部が恣意的に切り取られ、悪意を持って解釈される可能性がある。甲南大学のキャンパスであることが特定できる写真、学生の顔が写っている写真を削除してほしい」との要請がありました。 なお、著者の田野大輔氏は、事前に授業を受講している学生には写真撮影の了承を得ていました。 上記の要請を受け、7月12日より、記事のトップ画像、1〜2ページの画像を、削除するか、公開当初とは別の写真に差し替えています。 「受講生に制服を着させてグラウンドで行進や糾弾を行わせる『ファシズムの体験学習』という授業をやっています」 筆者がこう話をすると、たいていの相手は怪訝な顔をする。 「そんなことをして大丈夫なんですか?」 こうした懸念を抱くのも無理はない。何しろあの「悪の代名詞」たるファシズムである。ナチスを模倣したパフォーマンスを行うなど、いかにも問題がありそ

    私が大学で「ナチスを体験する」授業を続ける理由(田野 大輔) @gendai_biz
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    hi_kmd 2018/07/07
    集団への帰属意識は、社会性動物であるヒトという種の本能的なもので、ファシズムはその本能的な快楽をハックした政治手法といえる。渦中で酔っている間は快楽が伴う。
  • データを見れば「誰でも15分で地震予測ができる」ことをご存知か(伊与原 新)

    人はなぜ、「科学らしいもの」に心ひかれてしまうのか……? 東京大学大学院で地球惑星科学を専攻、大学勤務を経て小説デビューし、「ニセ科学」の持つあやしい魅力と向き合うサスペンス『コンタミ 科学汚染』を上梓した作家・伊与原新氏。同氏が生み出した、ニセ科学に魅せられた科学者・Dr.ピガサスが今回、語るのは、大地震と「予知」の科学史。そこからは、科学とフェイクのゆらぎが見えてくる──。 (これまでの記事はこちらから) 予知、予測、予言 前回(〈「明日朝、地震アル」と"地震予知"した科学少年がいたのをご存知か〉http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56136)に引き続き、「地震予知」にまつわるニセ科学の話である。 6月18日朝、大阪府北部を震源とする比較的大きな地震があった(M6.1)。気象庁による観測が始まって以来、大阪府内で震度6弱以上を観測した初めての地震であ

    データを見れば「誰でも15分で地震予測ができる」ことをご存知か(伊与原 新)
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    hi_kmd 2018/07/02
    ニセ科学の類だと歴史修正主義も非専門の別分野の学者が怪気炎を上げていることが多い。教育学者や英文学者、経済学者など。
  • 日本がいつのまにか「世界第4位の移民大国」になっていた件(芹澤 健介) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)

    6月15日、「骨太の方針2018」が閣議決定され、今後、外国人に対して新たな在留資格を設けることなどが明らかにされた。これまで認めてこなかった外国人の単純労働に門戸を開き、2025年までに50万人超の就業を目指すという。 「移民政策をとることは断じてありません」と繰り返してきた安倍政権だが、事実上の「移民」受け入れに大きく舵を切った形だ。 コンビニで働く外国人留学生や日を目指すベトナムの若者たちとの対話から、現行制度の問題点をあぶり出したルポ『コンビニ外国人』の著者が、ニッポンの近未来を予測する――。 「和」も外国人なしでは成り立たない これから書くのは、難しい政治や法律の話ではない。すでに身のまわりで起こっているリアルな話であり、「知らない」「よくわからない」では済まされない。に書いた部分と重なりもあるがご了承いただきたい。 厚生労働省の集計によると、いま日では約128万人の外国

    日本がいつのまにか「世界第4位の移民大国」になっていた件(芹澤 健介) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
    hi_kmd
    hi_kmd 2018/07/02
    事実上の移民であることを早く認めて、日本の社会で生きるためのサポートを整えなければ、のちのち大きな軋轢の元になる。現状のやり方は、日本に定住する人もしない人も日本嫌いにしてしまう愚劣な策。
  • 「クールジャパン」はこんなにひどいことになっていた(原野 城治) @gendai_biz

    クールジャパン投資事業で44億円の損失 大々的に喧伝されてきたクールジャパン政策が迷走している。 日文化海外に紹介し、マンガ・アニメ、ファッションなどの輸出を支援すると官民ファンドの産業革新機構が投資した事業が成果ゼロのまま次々に打ち切られ、その株式が民間企業に極めて廉価で売却されている。 中には20億円以上の「全損」案件もあり、税金の無駄遣いがはなはだしい。特に、2013年11月に鳴り物入りで設立された「海外需要開拓支援機構」(クールジャパン機構、東京都港区)のいくつもの投資事業案件が苦戦続きとなっている。 会計検査院は4月13日、アベノミクスの推進役として相次いでつくられた官民ファンドの投資損益調査結果を発表した。それによると、2017年3月末時点で全14のファンドの4割強にあたる6つのファンドが損失状態になっていることが判明した。 言うまでもなく、官民ファンドの財源の大半が

    「クールジャパン」はこんなにひどいことになっていた(原野 城治) @gendai_biz
    hi_kmd
    hi_kmd 2018/04/23
    クールだと褒めそやされながら、思うほど収入がなかったり後継不足に悩んでいたりする、実際の文化の担い手・クリエイターを支援して行けばいいのに、なんか介在業者に金を落とす仕組みになっている愚。