本日9月26日10時30分から、東京ゲームショウ2003会場において、任天堂代表取締役社長 岩田聡氏の基調講演が行われた。公演のテーマは「ファミコンから20年:ゲーム産業の今とこれから」。ゲーム業界の最重要人物の講演とあって、会場には業界関係者を中心に多くの出席者が集まった。 壇上に立った岩田氏は、まず「1983年7月のファミコン発売からの20年間、私はいち開発マンとして家庭用ビデオゲーム作りにかかわり、今日までの発展をすべてこの目で見て実感するチャンスに恵まれました」と前置きし、ファミコン発売からのゲーム産業の歴史について語り始めた。以下に岩田氏の発言を流れに沿って紹介していこう。 ■ファミコン~スーパーファミコン時代「ゲームセンターのゲームが家で楽しめる」 「1983年の時点でファミコンは先発ハードではありませんでしたし、発売当時『任天堂の参入は遅すぎる』と言われたほどでした。流通から