概要 研究の目的 低成長経済、少子高齢化といった社会環境の変化に伴い企業組織の拡大が難しくなること、より高齢期になるまでの雇用継続や女性のキャリア形成機会の拡大に対する社会的な要請、経営活動の国際化を一層進展させる必要といった要因から、数多くの日本企業において従業員のキャリア形成・能力開発のあり方に関し、様々な取組みが模索されていると考えられる。こうした現状を念頭に置きつつ、本調査研究では、従業員の能力開発・キャリア管理に関して、企業がどのような取り組みを進め、その取り組みが企業経営のありかたや人事労務管理全体の方向性とどのような関連をもつのかについて、実態把握と分析を進めた。また企業での取り組みを踏まえた職場の実態と、その職場を管理する管理職の活動を捉えることで、労働者(従業員)の能力開発・キャリア形成を取り巻く環境について考察した。 研究の方法 従業員300人以上の企業・法人と、これら