九州大学の矢原徹一教授(同大学持続可能な社会のための決断科学センター長)は、社会的決断にもとづく社会変化のプロセスを「発見・決断・実行・学習」の4要素からなる「決断サイクル」としてモデル化。さらに、このサイクルにもとづく適応学習のプロセスは、生物の適応進化と類似した選択プロセスとして理解できるという考えを体系化した。研究成果は国際シンポジウム「Decision Science for Future Earth」(九州大学稲盛ホール)で発表された。 この見解は「決断科学のすすめ 持続可能な未来に向けて、どうすれば社会を変えられるか?」(文一総合出版)の中で体系的に展開しており、博士課程教育リーディングプログラム・オールラウンド型「持続可能な社会を拓く決断科学大学院プログラム」の教育を通じて得られたものだ。 矢原教授は、適応学習のプロセスを支える人間の高度な能力は、心理学の研究を通じて明らかに
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