金沢大学の河合晃一先生から『政治権力と行政組織』を頂きました。どうもありがとうございます。行政組織の変更を行うときに,新しい組織が政府から独立性の高い組織になるかどうかというのはいつも議論されるところです。よく出てくるのは,新しい組織を合議制の委員会として作るか,独任制の省庁として作るか,というような話で,理論的な予想としては前者の方が独立性が高くなると考えられます。さらにはその委員会を内閣に置くか省庁の一つと同格にしとくか,人事院や会計検査院(さらには裁判所!)のように格別の独立性を与えるか,ということは大きな論点になります。 本書はこのような行政組織の新設・変更について,政権党が野党と合意するときに必要な「コンセンサス・コスト」が重要なんだ,という説明を行おうとするものです。一般に独立性が高い組織を作ろうとすると,その組織が政権の言うことに従わないかもしれないことでエイジェンシー・コス
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