高大接続をめぐっては、すでにさまざまな施策が試みられているが、その根底には、ひとつの共通した要素が確認される。関係者たちの「善意」だ。ただ、善意がいつも望ましい施策につながるわけではないのもたしかだろう。本論文は、大学生や高校生に実施した質問紙調査の分析から、むしろこれら施策が中間層にあたる高校生を学習から遠ざけ、大学での充実した学びも難しくさせている様相を実証的に描いたものである。
高大接続をめぐっては、すでにさまざまな施策が試みられているが、その根底には、ひとつの共通した要素が確認される。関係者たちの「善意」だ。ただ、善意がいつも望ましい施策につながるわけではないのもたしかだろう。本論文は、大学生や高校生に実施した質問紙調査の分析から、むしろこれら施策が中間層にあたる高校生を学習から遠ざけ、大学での充実した学びも難しくさせている様相を実証的に描いたものである。
コラム【平成にまつわる素朴な疑問】 東大を捨てて、ハーバードへ。トップ進学校のエリート高校生は、海外の有名大学を目指す時代だ。その最前線にいるのが、渋谷教育学園渋谷中・高で、今年は東大に19人(うち現役は10人)、京大に9人(同3人)が合格したほか、米国の名門デューク大やUCLAにも卒業生を送り出している。過去にはハーバード大のほか、プリンストン大やエール大への進学実績もある。 そんな超名門校はもともと、定時制が主体の渋谷女子中高だった。平成8年に校名を変えるまでは“イマイチ”だったが、改組で一変した。大学通信ゼネラルマネジャーの安田賢治氏が言う。 「平成は、10代の人口減少が著しく、女子校を中心に生き残りをかけた経営改革が必要になった時代です。そこで学校名も変更し、グローバル教育や進学実績を上げるためのカリキュラムを導入した学校が相次ぎました。そのモデルケースが渋渋です」 平成19年には
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