大学がデジタルや脱炭素、情報分野などの理工系学部の新設・拡充を目指す動きが広がっている。群馬県内では共愛学園前橋国際大が同大初となる理系の学部新設を目指すほか、群馬大が大学院の研究科を改組し、理系人材の育成機能を強化する。どちらも理系の学位取得者の増加に向けた文部科学省の支援制度の対象に選ばれており、社会的ニーズに応え、大学の価値向上と学生の獲得につなげる。 前橋国際大が目指すのは「デジタル・グリーン学部デジタル・グリーン学科」の新設。構想ではデジタル分野や脱炭素に関する知見を持ち、地域課題を解決できる人材を育てる。前橋市が目指すデジタルを用いた共助型未来都市の実現、科学技術による食の問題解決などと関連させることも視野に入れる。 今後、カリキュラム作成などを行い、...