1.欧州におけるデジタルコンピテンス デジタルコンピテンスとは、2006年に欧州議会及び欧州連合理事によって提案された生涯学習のためのキーコンピテンスの一つであり、仕事やプライベートといったあらゆる場面でのコミュニケーションにおいて情報社会技術を十分に利用するための能力である。これは、情報を検索及び発信したり、インターネットを通じてコミュニケーションをとったりする基本的なICTスキルを前提としている。 一方で、デジタルアジェンダ・スコアボード2015によると、EU人口の40%が十分なレベルのデジタルコンピテンスを有していないばかりか、そのうちの22%はインターネットも使っていない状況だという。 2.欧州委員会によるデジタル世代の学習者支援 デジタルコンピテンスをより普及させるため、欧州委員会は2013年、「市民のための欧州デジタルコンピテンス枠組(DigComp)※1」を開発した。また、学
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