2011年8月20日 人生の時間軸を横に倒せ テーマ: ノマド 震災のあと、僕の考えでいちばん変わったのは、人生の時間軸に対するものだ。 幸いにして僕は震災では怪我一つなく、親類もすべて無事であったが、人間何時死んでもおかしくないということを肌で感じたのはこれが初めてだった。 僕が多くの時間をすごしている事務所は築50年くらいたつボロ家で、地震でいつ崩壊するかわからない。 震災前までは、僕の人生設計も多くのひとと同じで、いかに早く、多くを稼ぎ、その後の豊かな人生を謳歌しようというものだった。普通の場合、60歳までしっかりと基盤をかため、定年を向かえる。そのあとは趣味をやり、旅行をし、別荘を買って、今までの蓄えと、年金でくらす。 しかし、これが現実的でなさそうなことは皆うすうす感じている。年金は破綻するかもしれず、世代間で支払う年金と受け取る年金が数千万も違う。企業の寿命が短くなり、