日本IBM、中期経営戦略“Challenge 2008”の説明会を開催――顧客のイノベーションを支援する施策を実施
日本アイ・ビー・エム(株)(以下日本IBM)は2日、2006年以降の戦略に関する記者説明会を開催。同社代表取締役社長の大歳卓麻氏により、“Challenge 2008”と題された日本IBMグループの中期経営戦略についての説明が行なわれ、顧客企業のイノベーションを支援するための5つの施策が示された。 大歳氏はまず2005年の成果について述べ、同社のTV CMでも盛んに連呼されている“オンデマンド・ビジネス”(※1)が浸透してきたとして、電子工業のみならずさまざまな企業/団体での事例が増加していると述べた。その例のひとつとして大歳氏は、徳島県立中央病院が主体となって行なう電子カルテの共有システムなどを挙げた。またIBMグループ自身によるオンデマンドの実践として、パソコン事業を米レノボ社に売却した事例についても触れ、単なる事業売却ではなく両社の強み弱みを相互補完するため、“コンポーネント・ビジネ
「キーワードは経営戦略の変化についていくスピード」と日本IBMの出澤執行役員
「一つの経営戦略が継続できる時間はどんどん短くなっている。経営者は、この急激な変化のスピードについていかなければならない」。10月18日に開かれた「IBMシステム・コンファレンス2005」の基調講演で、日本IBMの出澤研太執行役員システム製品事業担当（写真）はこう述べる。 出澤執行役員は、「世界の売上高ランキングの上位50社が、そのまま50位以内にとどまる年数が平均4.8年という調査結果もある。経営戦略を市場の変化に応じてすばやく変革できない企業は生き残れない」と説明。経営の選択と集中は、「未来が予測可能なときには有効だが、インターネットの時代に入り、経営環境はより急激に変化するようになった」（同）と強調する。 出澤執行役員はITの役割について、「1980年代は、経営戦略を支援するものだった。1990年代に入り経営戦略そのものの構成要素に変わった。2000年前後には革新的な経営戦略を発想さ
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