この不思議な名前の食べ物に遭遇したのは、阿川弘之と向田邦子の対談を読んだ時のことである。 “食べたことはないが、最高においしいもの”という話の途中で、向田氏が「昔、貧しい漁村では、食べたひじきを洗って、もう一度食べたんだそうですよ。それがふっくらして柔らかくて、大変においしいんですって」と語るのだ。 …うわあ、と思った。おいしいのなら食べてみたいが、どう頑張っても再現できそうにない。しかし「なんとなく似たもの」なら作ることが出来るのではないか? はい。作りました。 (高瀬 克子) 何年越しの夢だろう 当サイトで記事を書くようになって数年が経つが、実はこの企画、かなり初期の段階でウェブマスターである林さんから「それはちょっと…」とダメを出されている。 そりゃそうだろう。再現方法によっては、読むに耐えない記事になりそうだ。 それでも諦めきれず、科学的な記事を得意としているライター佐倉さんに「消