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  • [日本の民話・妖怪 語りおろし]◆寒戸(さむと)の婆さま(岩手県、遠野市)◆

    昔あったずもな。 松崎の寒戸って家、あったずが、あるとき、 そこの家の7つ8つになるおなごワラシコいたずもな、 このワラシは、ある冬の寒い日、外サ遊びに行ったまま、 いっこと帰って来ねかったずもな。 赤い緒っこのじょうりっこ履いて、 ややぶっこ(お人形さん)持って遊んでら。 (次からは目で追う場合の読み易さを考慮して、会話文の後ろにだけ 方言の注を入れます。) この女の子は、暗くなっても帰ってこない。 親類の人達、隣あたりの人達は、それを聞きつけて、 みんなで探した。 「どこへ行ったんだろう、どうなったんだろう? (どこサ行ったべか? 何じょうになったべ?)」 と、暗くなるまでみんなで探したが、見つけることが出来なかった。 家の前の大きな梨の木があったが、 その根元にその女の子の履いていた赤い緒の付いた草履と、 その側には遊んでいた人形(ややぶっこ)が置いてあった。 人形と草履がここにある

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