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ブックマーク / natrom.hatenablog.com (9)

  • 輸血拒否した両親・親権停止が男児の命を救った - NATROMのブログ

    10歳の少年が事故にあって救急病院に搬送されたものの、両親が熱心なエホバの証人であったため輸血を拒否し、最終的に少年が亡くなるという事件*1がかつてあった。十分に情報提供された成人が宗教上の理由で輸血を拒否する権利はあるし、また、子供がどのような医療を受けるかについては、原則として親権を持つものが選択・決定するというのもわかる。しかしながら、医学的にあるいは社会通念上、あまりにも常識から外れた決定を親が行った場合、社会が介入して子の生命を守るべきだ。今回、1歳の男児に対して輸血を拒否した両親の親権を一時停止することで輸血が行われた例が報道された。 ■即日審判で父母の親権停止 家裁、息子への治療拒否で(47NEWS) 東日で2008年夏、消化管内の大量出血で重体となった1歳男児への輸血を拒んだ両親について、親権を一時的に停止するよう求めた児童相談所(児相)の保全処分請求を家庭裁判所がわずか

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  • 国民皆保険制度がわりとうまくいっていた理由 - NATROMのブログ

    最近では医療崩壊などと言われているが、日の医療制度は高いコストパフォーマンスを誇っていた。いろんな要因があるけれども、その一つに国民皆保険制度があることは確かだ。読者の多くは被保険者として保険料を納め、病院を受診して自己負担分を払っているだろうが、医療従事者でないと、あまり保険者と医療機関の関係について馴染みがないと思う。レセプト審査などを中心に、簡単に国民皆保険制度を解説してみよう。図にするとこんな感じ。 国民皆保険制度 患者さんの立場からだと、「保険料を支払う代わりに、少ない自己負担(だいたいは3割)で診療を受けられる」という制度である。保険料ばかり支払って病院にはかからない元気な方にとっては損しているように見えるが、いざ病気になったときの「保険」である。これだけなら、民間保険でも同じ役割を果たせるのだが、民間が同じことをするとなると、利益を上げるために、医療費のかからない健康な人を

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  • 遺伝子工学で生産された人間豚の高級肉@阿久根市長ブログ - NATROMのブログ

    ■陰謀論にはまる市長(ほたるいかの書きつけ)経由のネタ。最近、「鹿児島県阿久根市の竹原信一市長がブログで市議の不人気投票を行っている」という報道があった。 ■「辞めてもらいたい議員名」投票 阿久根市長自分のブログで募る(J-CASTニュース) 2009年1月12日のブログでは、「阿久根市議会で最も辞めてもらいたい議員は?」と題して、名簿順に市議会議員15人全員の名前を挙げて投票を募っている。ユーザーは自由に投票できるほか、「全議員辞めてもらいたい」「全議員が残って欲しい」という選択肢もある。 前日の1月11日のブログでも、「竹原信一阿久根市長を支持しますか」という自身の支持率調査や、「阿久根市議会は解散すべきだと思いますか」という議会解散の是非を問うアンケートへの投票を呼びかけている。 朝日新聞は「市長が市民の意見を聴く方法として、ただでさえ慎重さが求められるネット投票という手段を使うこと

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  • 大阪市会議員が尼崎医療生協病院を批判 - NATROMのブログ

    尼崎医療生協病院の腹水穿刺の件に関して、医学知識なしに安易に病院側を叩くブログが出てくるだろうなあと予想していたら、案の定。 ■医療生協で、またもや医療ミス、失血性ショックで若い女性が死亡(辻よしたかプレス) マスコミ御用達の医療生協病院で、またもや医療ミスが起こった。 とんでもない初歩的なミスで、あきれかえる。 厚生労働省は、医療生協系病院の徹底査察を行って欲しい。 尼崎医療生協病院 ← ホームページは謝罪の一文もない(1/8 14:00現在) ■尼崎医療生協の悪あがき、赤旗ではどう報道するのかな?遺族にはミスを認めたのに、会見ではミスを認めずの理不尽医療機関(辻よしたかプレス) やっちまったなぁ。MBSのVOICEでも報道されていたけど、昨日の会見ではミスとしては認めず、遺族にはミスを認めていたことが明らかになり、遺族は憤慨している。 腹水をとるだけで、死に至る病院。一端、ミスを認めて

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  • 化学物質過敏症トピの頑張るトピ主 - NATROMのブログ

    化学物質過敏症の疾患概念を支持する人たちもいろいろである。「数としては多くはないが、微量の化学物質に反応する人たちが存在することは否定できない」とする立場から、ホメオパシーやNAET、気功などの代替療法どっぷりの立場まで。前者から見たら、後者は化学物質過敏症の疾患概念までトンデモとみなされる原因をつくる迷惑な人であり、一方で、後者から見たら、前者は一部の患者以外は精神病と決め付ける人なわけである。こういう人たちをまとめあげるのは大変であろうなあ。というわけで、ヤフー掲示板の■化学物質過敏症 知ってね☆ うぉーく 11/2から。トピ主のaoi_azuma_tokyoさんは比較的まともな人で、化学物質過敏症を周知させるために頑張っている。トピ主さんの努力が見所。まず、こんな書き込みが。 投稿者 : sekainonabeatsu_dayo No.7 化学物質化敏症は治せますよ NAET JAP

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  • アクセスフリーの弊害 - NATROMのブログ

    地方の中核病院に勤務していたころのこと。その病院は基的には外来は午前中のみで、午後は急患のみ受け付けるようになっていた。救急専門の医師なんていないので、午後の急患当番を曜日ごとに決めていた。医師は不足気味であったので、午前外来・午後急患当番なんて曜日もあり、大物が飛び込んでくると入院患者さんを診る暇もなかった。 とある午後、20歳男性の頭痛の患者さんが来たと外来から連絡があった。なんでも、当日の午前中に別の医院に受診して薬も処方されたが、検査希望とのこと。紹介状なし。これがたとえば心肺停止であったら、とにかく今やっている仕事は全部中断して駆けつけるのであるが、急患ではなさそう。受け付けた以上は診ないわけにもいかないし、とりあえず仕事が一段落するまで待ってもらえと伝えた。30〜40分ぐらいしたら今度は脳外科の先生から、「頭部CTを撮ったけれども異常なし。内科的疾患だと思う。よろしく」と連絡

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  • 東大教授のツンデレ論文 - NATROMのブログ

    エイクマン、フレインスによる米糠中の抗脚気因子を示す実験がなされたあとも、日では脚気の原因について長らく議論が続いた。脚気栄養欠陥説の反対者の言い分は「白米によって起こるニワトリの病気は、ヒトの脚気とは異なる」というもので、これはこれで考慮すべき主張ではある。そんなわけで、ビタミンB欠乏によっておこる実験動物の病気は「白米病」とされ、脚気とは区別されていた。脚気栄養欠陥説の反対者には、森林太郎のほか、青山胤通、緒方知三郎といった東大医学部出身者が多いが、東大で脚気栄養欠陥説に基づいた研究をしていた人もいた。東大新聞だよりNo.56*1には以下のようにある。 脚気はわが国では明治から大正にかけて極めて多く、困った病気であった。集団的に発生しやすいので、東大の中でも細菌説、青い魚説、中毒説、白米説などさまざまであった。入澤内科の田沢は米糠説に関心を抱き、日では抽出にアルコールエキスが使われ

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  • あらゆる可能性を考慮した診療・検査は不可能だ - NATROMのブログ

    杏林大医学部付属病院における割り箸事件について、医師の無罪が確定した高裁判決を伝えた以下の記事に、「どう見ても医者に過失があると思う」というブックマークコメントをid:nicenikoさんがつけたのが議論の始まり。 ■男児割りばし死亡事件、医師の無罪確定へ(朝日) 東京都杉並区で99年、割りばしがのどに刺さった杉野隼三(しゅんぞう)ちゃん(当時4)が受診後に死亡した事件で、東京高検は2日、業務上過失致死罪に問われた医師根英樹被告(40)を無罪とした東京高裁判決について上告を断念する方針を決めた。判例違反などの適法な上告理由が見当たらないと判断したとみられる。根医師の無罪が確定する。 高裁は11月20日、根医師に過失はなかったと判断し、一審・東京地裁の無罪判決を支持して検察側の控訴を棄却する判決を言い渡した。 高裁判決では「医師に過失なし」。ちなみに地裁判決では、「過失ありだが死亡との

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  • 医師向けコミック 「がんばれ!猫山先生」 - NATROMのブログ

    がんばれ!山先生 (1) 日医事新報という医師向けの雑誌に連載されている4コママンガが異様に面白いのだが、このたび単行になったので即買いした。いわば「内輪ネタ」なので、普通の人が読んで面白いかどうかはわからない。 完全に医師目線 主人公は内科医の山先生だが、勤務医を辞めて開業した産婦人科医の奈良野シカオ先生の転落っぷりを紹介しよう。名前からして不吉。 産婦人科部長だった奈良野シカオ先生 開業準備中の奈良野先生は輝いていた 開業を考える山先生が相談に来た。 バイトで職員の給料を捻出。主訴がリアル。 言いたい放題の税理士さん 壊れ始めた 奈良野先生の転落と平行して、主人公の山先生の開業準備が描かれる。あとがきによると、作者の茨城保先生は、連載開始後しばらくして開業されたそうである。そのときの経験がマンガに反映されているのだろう。印税で職員の給料を捻出しているのかもしれない。「いつで

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