タグ

ブックマーク / oda-makoto.hatenadiary.org (5)

  • 「卵と壁」と社会の二層性  2009-03-02 - 小田亮のブログ「とびとびの日記ときどき読書ノート」

    話題となっていた村上春樹さんのエルサレム賞受賞講演について書こうと思っていながら、つい忙しさにかまけて時期を逸し、書きそびれてしまったなと思っていたら、きょうの毎日新聞の夕刊とサイトに講演の英文と日語訳(夕刊は日語訳だけですが)の前半部分が載っていました。残りは火曜日に載るようですが、この機会に書いておこうと思います*1。とはいっても、受賞講演のテキストは、共同通信エルサレム支局長の長谷川健司特派員が、エルサレム賞主催者から提供を受けたテキストを基に、実際の講演での修正部分も録音を使って再現したものを使うことにしますが*2。日語訳は拙訳です(といってもまずい訳という意味ではありませんよ)。 さて、レヴィ=ストロースの「真正性の水準」の帰結のひとつは、人は社会の二つの層を二重に生きているというものです。すなわち、近代になって地球上のあらゆるところで非真正な社会が真正な社会を包摂するよう

    「卵と壁」と社会の二層性  2009-03-02 - 小田亮のブログ「とびとびの日記ときどき読書ノート」
  • 水村美苗『日本語が亡びるとき』を読む - 小田亮のブログ「とびとびの日記ときどき読書ノート」

    悪い癖でもあるのですが、ベストセラーや話題となっているにはどうも指が動きません。『バカの壁』はついこの間読んだばかりですし、『生物と無生物のあいだ』や『悩む力』は買う気もまだ起こりません。養老孟司さんや姜尚中さんのは『バカの壁』や『悩む力』以前のはたいてい買っていたのですから、ベストセラーに対する偏見としかいいようがないのですが。みんなが買っているものを読むのがいやなのか、いろいろ書評やコメントが出ているともう読んだ気になるのか、やっかみなのか。ただ、いちおう自分なりの理屈はあります。 『バカの壁』(それなりに面白かったです)のように、話題にならなくなってから機会があれば読むこともありますし、それでもっと早く読めばよかったと後悔することもほとんどありません。ひとそれぞれにそのと出会ういい時期というかタイミングというものがあるわけで、そのときが来たら自然と読むべきものは読むことにな

    水村美苗『日本語が亡びるとき』を読む - 小田亮のブログ「とびとびの日記ときどき読書ノート」
  • 景気対策とは別に必要なこと - 小田亮のブログ「とびとびの日記ときどき読書ノート」

    報告書用の論文の原稿が一息ついたので(とは言っても書き終えたのではなく、締切を1か月伸ばしてもらっただけですが*1)、久々に2日連続のエントリーを。 政府や政治家の景気対策や雇用対策はどうも変な方向に行きがちになってきました。政府のほうはといえば、定額給付金も額が小さい上に、どうしても3年後の消費税増税とセットにしないと気が済まないようです。定額給付金はいわゆる「埋蔵金」を充てるのですから、増税と一緒に言わなくてもいいはずなのですがね。増税と一緒にアナウンスすれば、ただでさえ額が小さくて少ない効果がゼロになるという理屈は誰でもわかるはずですが。麻生総理は増税の計画は責任ある政権与党の「矜持」だと言っているようですが、そんな自分たちのプライドよりも、不況対策のほうが大事だということも分からなくなっているようです。 それに、どうしても政権与党の矜持とやらを示したいというならば、増税(しかも消費

    景気対策とは別に必要なこと - 小田亮のブログ「とびとびの日記ときどき読書ノート」
  • 星野監督はなぜ短期決戦に弱いのか - 小田亮のブログ「とびとびの日記ときどき読書ノート」

    締切のすぎた原稿ややらなきゃいけない仕事が溜まっているにもかかわらず、けっこう連日オリンピック中継のテレビ観戦で忙しくなっています。きょうもこれから野球を見る予定です。 さて、その野球ですが、苦戦をしています。日本代表にはわがドラゴンズから最多の4人が入っていますが、あまり活躍していないし、台湾代表のチェンを含めると5人抜けたドラゴンズは4連敗を含めてどん底状態。と、ドラゴンズ・ファンとしての愚痴を書こうというわけではありませんでした(つい愚痴ってしまいましたが)。テーマは、星野監督はなぜ短期決戦に弱いのかというものです。 星野監督は、ドラゴンズ時代に2回、タイガース時代に1回、計3回の日シリーズをことごとく負けています。下馬評は3回とも戦力は優勢といわれていたにもかかわらず、です。ドラゴンズ・ファンとして、現役時代からの星野監督を見ていましたし、選手として1回、監督として2回リーグ優勝

    星野監督はなぜ短期決戦に弱いのか - 小田亮のブログ「とびとびの日記ときどき読書ノート」
    hinemosu_notari
    hinemosu_notari 2009/01/16
    「星野監督はなぜ短期決戦に弱いのか」
  • 子どもに左翼になってほしいと願うこと - 小田亮のブログ「とびとびの日記ときどき読書ノート」

    2009年最初のエントリーは、心に残っている言葉を紹介したいと思います。発言者は、アメリカの哲学者リチャード・ローティです。どんどんナショナリストになりつつあるローティの書いていることには批判的になることが多いのですが、つぎの言葉は腑に落ちます。 デスクの前に座ってキーボードをたたいているわれわれが、手をよごしてトイレを掃除してくれる人びとの十倍、われわれが使っているキーボードを組み立てている第三世界の人びとの百倍の報酬をもらっているというのは耐えきれないと思うように、わたしたちの子供を育てるべきである。最初に産業化した国々が、まだしていない国々の百倍の富を有しているという事実について、子供たちが確実に憂慮するようにすべきである。子供たちは、自分たちの運命と他の子供たちの運命との不平等を、神の意志だとか、経済効率のために必要な代価とかでなく、避けることのできる悲劇だと見ることを早くから学ぶ

    子どもに左翼になってほしいと願うこと - 小田亮のブログ「とびとびの日記ときどき読書ノート」
    hinemosu_notari
    hinemosu_notari 2009/01/16
    文化人類学のひと
  • 1