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ブックマーク / essa.hatenablog.com (90)

  • 検索エンジンと将棋ソフトに見る計算馬力とのつきあい方 - アンカテ

    Webの検索エンジンと将棋の思考エンジンは似たような経緯で発展してきている。みんながどうやって場合分けを多くするか考えていた時に、逆の方向、つまり場合分けを少なくする方法で、大きなブレイクスルーが成し遂げられた。 Web上には、ニュース、マニュアル、企業の広告やPR、個人の日記など多種多様な文書があって、それぞれ作られ方も違うし、読む人が重視する特質も違う。だから、分類や検索をするのに、ジャンルごとに違う処理が必要だと思われていた。分野を限定すれば、ある程度機械的な処理が可能かもしれないが、当面それも無理なので、手作業で良質サイトのディレクトリが作られていた。 それに対し、グーグルのページランクは、全てのWeb文書を内容の区別なしにリンクのみで処理することで、機械的検索を実用化した。ここで重要なことは、文書の種類も区別しないし、文書間のリンクも、リンクする意図を一切考慮することなく全部一律

    検索エンジンと将棋ソフトに見る計算馬力とのつきあい方 - アンカテ
    hiro360
    hiro360 2014/05/20
    『コンピュータが賢いわけではなく、うまい使い方が発見されただけで、そこでは数学とプログラミングとdomain knowledgeが対等に必要。この中での立ち位置を考え続けていれば、仕事が無くなることはない』
  • ロードマップ指向とエコシステム指向 - アンカテ

    IT業界の世代間ギャップを「ロードマップ指向 VS エコシステム指向」という図式でまとめるとうまく整理できるような気がしてきた。 他の業界でも、常に勉強してないと仕事にならない所では、似たような問題があるかもしれない。普通の人は「ロードマップ」の中では真ん中を進むべきで、「エコシステム」の中では真ん中を避けるべきだ、という話。 私は、80年代からずっとプログラマをしていて、今でも現場でコードを書く仕事をしているので、同世代の人から、彼らと現場の若い人との仲裁役というか通訳のようなことを期待されることが多い。 確かにそこには微妙なギャップがあって、自分はどちらの言い分にも共感する所があるので、なんとかそれを言葉にしたいのだが、なかなかうまく言えなかった。 プログラマという仕事は、今も昔も勉強をしてないと普通の仕事も成立しないのだが、その勉強の仕方というか意味づけが、違ってきていると思うのだ。

    ロードマップ指向とエコシステム指向 - アンカテ
    hiro360
    hiro360 2014/04/04
    『「エコシステム」は中心部がレッドオーシャンで、周辺部にブルーオーシャンがある。普通の人は「ロードマップ」の中では真ん中を進むべきで、「エコシステム」の中では真ん中を避けるべき』
  • あなたと相互依存している大きな「私」 - アンカテ

    H.H. the Dalai Lama: The Ethics of Interdependence この短いインタビューの中で、ダライ・ラマはビックリするようなことを言っている。「今、世の中の倫理が乱れているのは、宗教的伝統から切り離されてしまったからでしょうか?」という質問に対し「それは宗教には関係ない」とキッパリと言っているのだ。 Now, if we extend this logic of dependence further—from the family out to the community and society, to the national and international levels, and even to the economy and environment—then we can see how interconnected we are, how

    あなたと相互依存している大きな「私」 - アンカテ
    hiro360
    hiro360 2010/09/21
  • 重なりあうコミュニティの空気とパブリックな空間のルール - アンカテ

    SIerというのは、もともと、特定の組織の中で使うコンピュータシステムを開発する会社だった。だから、SIerにとってのお客様は、システムのユーザではなくて、システムのオーナーだ。 その原点から考えると、このプレスリリースが少しだけ理解できる。 弊社「図書館システム」について | MDIS 弊社が納入しております図書館システムの一部で、大量アクセスによりつながらない、またはつながりにくい状態が発生し、ご導入いただいた各図書館様ならびに一般利用者の方にご心配をおかけいたしました。 弊社システムご利用の図書館様に現在、弊社営業窓口より個別にご説明、ご相談させていただいております。 弊社は、操作性や利便性の向上とともに、インターネットを含めた利用環境の変化への対応など、より信頼性の高い製品作りに今後とも努めて参りますので、何卒宜しくお願い申し上げます。 企業が最初に目を向けるべき相手は顧客であり、

    重なりあうコミュニティの空気とパブリックな空間のルール - アンカテ
    hiro360
    hiro360 2010/09/21
    「コミュニティの中だけで生きてきた人には、「パブリック」という概念そのものが飲みこむのが難しい。トラブルが発生した場合、関連するコミュニティ同士の擦り合せで問題を解決しようとしてしまうのだ。」
  • 「まとも」への解毒剤としてのウィルバー - アンカテ

    ケン・ウィルバーとは何者かということをものすごく乱暴に言うと、「賢い宗教とは何か」ということを研究している人である。 現代は、賢い科学とアホな宗教の支配する時代である。今の科学は随分賢いが、昔の科学は、占星術や錬金術のようなアホな科学だった。科学はそこから随分発展したが、宗教はその時のアホなレベルで留まっている。 当だったら、もっと賢い宗教が出て来るべきなのだが、アホな宗教が氾濫しているので、宗教はそもそも全部アホだと思う人が多くて、「賢い宗教」とは何かをみんなイメージできない。 「賢い宗教」とは科学的な宗教かと言うとそうではない。科学にもアホな科学と賢い科学があるし、そもそも科学とは宗教とは別のジャンルである。 ウィルバーは、この乱暴な話に出てくる「アホ」「賢い」とか「別のジャンル」ということを徹底的に研究した。 「アホ」とか「賢い」とかおおざっぱな言葉で言うと話がまとまらないので、「

    「まとも」への解毒剤としてのウィルバー - アンカテ
    hiro360
    hiro360 2010/09/12
    「ぶっとび」の人を冷笑するのは正常だ。冷笑しておかないと、自分の「まとも」な部分を壊されるケースがある。しかし自分の中に「ぶっとび」を模索している部分もあって、他人を冷笑することによって塞がれてしまう
  • インテグラル理論とグーグルとケータイ小説 - アンカテ

    (8/18 追記) 引用した4象限の図を修正しました。詳しくは文参照。 (追記終わり) インテグラル理論入門I ウィルバーの意識論 今まで読んだどのよりもこのは、グーグルの限界について明確に語っている。 と言っても、これはネットやビジネスについてのではなくて、ケン・ウィルバーの「インテグラル理論」という考え方について、わかりやすく解説しただ。グーグルのことは一言も書かれてないが、こので解説されている考え方をあてはめると、それがよくわかるのだ。 「インテグラル理論」では、古今東西のあらゆる人間の営みを次の4つの象限に分けて考える。 (「インテグラル理論入門」P25より 一部修正*1 ) 縦は集団か個人かという分類で、横が「私」が関係する主観的な領域か、「それ」として扱える客観的な領域かという分類だ。これは、普通は学問のジャンルを整理する表なのだが、ここにネットに関連する企業をあて

    インテグラル理論とグーグルとケータイ小説 - アンカテ
    hiro360
    hiro360 2010/09/12
    素晴らしい分析。企業やサービスの方向性やコンセプトを考えるのに参考になる
  • 実は飲食店は他が見習うべき先端の業種になってるのでは? - アンカテ

    小さなお店のツイッター繁盛論 お客様との絆を生む140文字の力 外チェーンは、個人経営のレストランや喫茶店が一般的であった時代に、そういう商売とは縁が無さそうな、工場の生産管理や大規模組織の運営ノウハウを、外という領域に持ちこんで成立した業態ではないかと思う。 それによる低価格で均一のサービスが提供できるようになって、個人経営の店は激減した。雑貨店や八百屋、魚屋等とコンビニの関係も同じだと思う。 村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」のあたりには、「システムと見込みの無い戦いを続ける個人」というモチーフが繰り返し出てくるけど、80年代に、そういうシステムや中央集権的な組織の圧倒的な力によって町の様相が一変していく様を見ていると、世の中から「個人の顔」というものが消えていくのは、もうどうしようもない既定事実のような気がしたのを思い出す。 そういう、ここ数十年の流れが今、

    実は飲食店は他が見習うべき先端の業種になってるのでは? - アンカテ
    hiro360
    hiro360 2010/07/21
    どうツイッターを活用するか
  • 同床異夢ableでなければプラットフォームと言えない - アンカテ

    プラットフォームとは、「同床異夢」という言葉の「同床」の床のことである。そこにのっかっている人たちが、それぞれ違う夢を見ることができてはじめて、それをプラットフォームと呼ぶことができる。 そういう観点から見ると、次の発言はとても重要なことを言っている。 オープンソースソフトウェアのライセンスって作者の意思ですらコントロール出来なくなることに一定の価値があるわけで、逆にAppStoreだったら作者のコントロールによって「このレビュー書いたやつ個人的に気にわないから使うな」とか出来たら楽しいと思う。 2010-05-23 01:32:20 via TwitterIrcGateway 作者を信頼できなくても、作者がコントロールを失うことを信頼できれば、安心してその床に乗ることができる。基的にプラットフォームはオープンソースをベースとすべきで、そうでないと作者からどんな意地悪をされるかわからな

  • ネットの管理は分散でいくべきじゃないだろうか? - アンカテ

    ここ数日で、今後数年のネットを左右しそうなニュースが連続して来ている。 TwitterのつぶやきにMIDIや顔文字の埋め込みも可能に − @IT 【レポート】米Apple、「Concert Ticket +」による電子チケット販売で特許申請? (1) iPhone/Macを使った電子チケット販売 | パソコン | マイコミジャーナル Tech Wave : 【解説】Google時代の終焉宣言するFacebook新戦略【湯川】 最初のは、Twitterの「アノテーション」という新機能の発表。 「アノテーション」とは、140文字のつぶやき一つ一つに、プログラムで処理できる任意のデータを埋めこめるという話。「任意」というのが重要で、ネットの重要な技術は「任意」という言葉がつきもの。 たとえば、「つぶやきに位置情報を埋めこむ」と言われると、そのデータが何に使われどの程度の広がりを持つ話なのか、誰に

    ネットの管理は分散でいくべきじゃないだろうか? - アンカテ
  • まだ見ぬプラットフォームに対するガバナンス - アンカテ

    私がテレビを見なくなった理由のひとつは、CMが面白くなくなったからだ。 逆に言えば、テレビを見てしまうのは、なんとなく流しっぱなしにしている所に飛びこんでくるCMの中に、すごく印象的なものがあったからだ。そういう素晴しいCMがあるから、番組が終わってもテレビをつけっぱなしにしていて、つけっぱなしにしているから、そのまま次の番組を見てしまう。 テレビが、全体として一般消費者の時間を獲得する上で、CMの果たした役割は番組よりずっと大きかったと思う。 iPhoneのアプリの中でCMを見せる iAd という仕組みは、そういう「見て面白いコマーシャル」を復活させるのではないかと思う。 iPhone OS4 のイベントの中で、トイストーリーのCMとして、それがデモされている(下記動画の6:10頃から) アプリ内のバナーをクリックするとHTML5で書かれたメニューが出る(6:40) 音声つきキャラクター

    まだ見ぬプラットフォームに対するガバナンス - アンカテ
  • 本好きはこれを読んで祝杯をあげよう! - アンカテ

    私は、というものはシーケンシャルなテキストの形に収められた人間の精神そのものだと思っている。 だから、を読むということは、単なる情報の摂取ではなくて、一つの魂との出会いだと感じている。小説だけでなく、軽いエッセイ集でも実用書でも学術書でもそういう読み方をする。どうやってもそういう読み方のできないを読んだ時は、たとえ、そこにどんなに有用な情報がコンパクトにまとめられていても、「ああ、時間の無駄だった」と感じる。 それは、自分ととの出会いと関係があるだろう。 私には、学校というのは当に自分に合わない場所でつまらなくて馬鹿らしくて、辛くてしょうがなかった。だから、私には高校までの記憶がほとんどない。唯一覚えているのは、古屋巡りをして、乏しい小遣いの中から、50円の文庫を探して回っていたこと。 当時は、地方の小都市でも古屋がたくさんあり、どの店にもかならず、店の隅っこに古い文庫

    本好きはこれを読んで祝杯をあげよう! - アンカテ
  • 権力を分散して物事を進める仕組み - アンカテ

    権力を分散することは簡単なことで、全ての要職を日替わりの当番制にすればいい。 難しいのは、権力を分散して物事をきちんと進めていくことで、三権分立っていうのは、それができるから重要なこととされている。 権力が集中するってことは恐しいことだけど、物事が進まないってことも、かなり恐ろしい結果につながることがある。 だから、権力を分散して物事を進めるシステムっていうのは、非常に貴重なものであって大事にしていかなきゃいけないものと思う。 インターネットの中には、分散して物事を進めるシステムがいっぱいある。 たとえば、DNSがそうだ。www.apple.comというホスト名は実は最後に一つピリオドが省略されていて、www.apple.com.なんだけど、そのピリオド一つごとに管理する主体がある。ルートDNSの管理と、.comと.apple.com の 管理は皆違う人がやっている。 ピリオドごとに管理者

    権力を分散して物事を進める仕組み - アンカテ
  • ビットが紙のフリをするのをやめた日 - アンカテ

    ipadpc使い始めるお子さんはふつうのpcを糞だと思いそうですね うまいこと言った!とは思うけど、そうじゃないと思う。 自動車のことを「四輪でエンジンがついた自転車」とは見ないように、生まれる時にもう既にiPadがあった人には、我々が使っているPCiPadが同じカテゴリーのモノには見えないだろう。自転車と自動車が別カテゴリーであるように、PCiPadは別のカテゴリーのものだ。 いろんなレビューを見れば見るほど、iPadは、顧客が当に必要だったもの ではないかと感じる。 「顧客」とは、刷り込みされてない人類そのもので、だから、iPhoneは一歳児でも使えるし、iPadもそうなのだろう。 この子たちが成長するにつれて、「PCスキル」という概念は消えていく。問題はそれが使えるかどうかではなくて、それで何ができるかだ。iPadの画面は、クラウドに蓄積された全人類の知的遺産と、今生きている

    ビットが紙のフリをするのをやめた日 - アンカテ
  • 新社会人は新しい「社会人」を再構築しよう! - アンカテ

    今日(4/1)、私は勤務先の入社式でスピーチをすることになっているんですが、何を話すかについてメモを作ったので、ここで公開してしまいます。エイプリルフールと間違えられるといけないので、3/31の日付で投稿しました。 これから、このメモをポストして会場に向かい、iPhoneで自分のブログを見ながら話す予定です。どこを話すかは、その場の雰囲気で決めます。 挨拶・導入 入社おめでとうございます 今日から皆さんは社会人としての一歩を踏み出すわけですが、今日は、「社会人とは何か」ということを一緒に考えてみたい 私が就職したのは25年ちょっと前。「もう学生ではないんだから」と回りからよく言われた 社会人とは「今ある社会にスッポリはまる人間」だった つまり、社会人という穴が空いていて、そこに自分を押しこむイメージ 社会は変わらない、個人がそこに適応すべきという前提がある それでいいのだろうか?社会は変化

    新社会人は新しい「社会人」を再構築しよう! - アンカテ
  • 「非中心化」を目前にしてプロが共通に錯覚すること - アンカテ

    電子出版に関する議論を見てると、10年前のLinuxを思い出す。 Linuxを思い出すというより、Linuxを見ていた当時の自分のものの見方を思い出す。 当時のLinuxは、手軽なWebサーバや個人用の安価なUNIXワークステーションとしては、充分使えそうだという評価はほぼ定まっていた。議論になったのは、これを格的な業務用のサーバとして使えるだろうかという所だ。 これが、ちょうど、ブログが手軽な個人の情報発信用ツールとして使えることが確定した今、同じ方法論が、物の書籍に通用するかどうか、という話と似ている。 私は、アマチュア軍団を迎え打つプロの立場から「サーバは絶対無理」と思っていた。 個人用のパソコンとサーバは、同じコンピュータでも評価する観点が全然違うし、パソコンをやっている人には思いもよらない細部に、いろいろなこだわりがある。具体的には次のような所だ。 カーネルが高負荷に耐える設

    「非中心化」を目前にしてプロが共通に錯覚すること - アンカテ
  • Webはまだじゅうろくだ〜から〜 - アンカテ

    えー、例によって固い話になるので、まずは、ガッキーの声で脳内再生してリラックスしてください。 Webはまだ〜♪じゅうろくだ〜から〜〜♪ 1994年に、ジム・クラークとMosaic開発者らによりモザイク・コミュニケーションズが設立されてから16年間、ブラウザから覗くことができるWebの世界は成熟してきた。 誰もがWebが何であるかわかった気になっているが、Webはまだ16才で、その当の可能性はこれから花開く。 Webとはプロトコルの両側にある自由である。 コンピュータプログラムには無限の可能性があるが、無限の可能性を二つつなげても、そこには混乱しか生まれない。通信に意味を持たせる為には、決め事が必要である。 自由を生む為にはプロトコルが必要で、そのプロトコルはキツすぎてもユルすぎてもダメだ。奇跡的にちょうどいいゆるさのプロトコルが集まったものがWebだ。 Webを支える技術 -HTTP、U

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  • 「序列」信仰とスモールワールドネットワーク - アンカテ

    Here Comes Everybody: How Change Happens when People Come Together このの9章で、著者のクレイ・シャーキーは、ネットの中で人々はこんな感じでつながるという話をしている。 この図は、スモールワールドネットワークという理論に基くものだが、ポイントは以下のような所だと思う。 上下の階層構造は無くても秩序は保たれる 全ての人や集団が対等であっても、社会がバラバラになるわけではない 集団内の緊密さや濃いつながりと、社会全体のまとまりは両立する ネットによって、これまで「権威」とされていたものの化けの皮が剥がされ、上から下を管理する形の秩序が壊れている。その時に、人々が個別に分断化され、個人でバラバラに世界全体と対峙することになるというイメージを持っている人が多いように感じる。 たとえば、私は、「就活」という言葉が、カルト宗教のような

    「序列」信仰とスモールワールドネットワーク - アンカテ
  • ウサギとカメと生成力 - アンカテ

    ウサギさんのように、ピョーンとトップに踊り出たかと思うと昼寝してて抜かされちゃうトレンドが多いので、誰がカメさんなのかを見極めることが重要だと思います。 「ムーアの法則」は間違いなくカメさんで、この人は絶対にサボらないで着実に前進します。たとえば、誰が電子ブックリーダ戦争の覇者になるか、なんてことは簡単には予想できませんが、電子ブックリーダが数年で1万円くらいに安くなることはほぼ確実でしょう。このカメさんは、常に前に進み続けているので、時間がたてば必ずハッキリした結果を残します。 もう一人のカメさんが「生成力」だと思います。 生成力(generativity)とは、ジョナサン・ジットレインが「インターネットが死ぬ日 (ハヤカワ新書juice)」のメインテーマとした造語で、みんながワイワイやってるうちになんか凄いものができてしまう様子を差す言葉です。creativity が一人の創造力を指す

    ウサギとカメと生成力 - アンカテ
  • 「詰みがある」という情報の使い方 - アンカテ

    今のうちに宣言しておくがもしブロガー将棋大会なんてものが行なわれるとしても私は絶対に出ない。もし出て自分の棋譜がネット上に晒されたら、もう恥ずかしくて二度と将棋のことを書くことができなくなってしまう。それくらいヘボなので絶対に出ないよ。 でも、ヘボでもプロの将棋を鑑賞して楽しむことはできる。大きな対局では棋譜中継というのがあって、ブラウザから解説付きでリアルタイムの棋譜を見ることができる。Kifu for iPhone というソフトを使うと、iPhoneから見ることもできる。 当然、盤面だけを見てもチンプンカンプンなのだが、プロ棋士の解説がつくと、単に勝ってる負けてるだけはなくて、何が争点になって、それがどういうふうに推移していくかよくわかる。勝負の決め手となる重要な場面で何が起きたのかもだいたいわかる。 電車の中でワクワクしながら、固唾をのんでiPhoneを見てたりして、「当にいい時代

    「詰みがある」という情報の使い方 - アンカテ
  • リアルの加速化からバーチャルのリアル化へ - アンカテ

    最初、印刷は筆写を加速したものに過ぎなかったけど、たくさんの印刷物が行き交うようになると、それが公共圏となり最終的に国民国家を生んだ。国民国家の中核には言論によって維持される「民族」という幻想があって、それは言論のプラットフォームが無いと維持できないものだ。 機械は、最初、その時存在するリアルを加速する為だけに使われるが、それが一般化して自律的に動きはじめると、それが今までとは別の形のリアルを生み出す。 コンピュータネットワークは、これまで、それ以前に存在したリアルを加速する為に使われてきたが、そろそろ、これまで存在しなかった別のリアルを生み出すフェーズに来ているのではないだろうか。 メールは文書による伝達を加速しただけのものだったから、「宛先」とか「送信元」とか「タイトルと文」とか「添付」とか「配信(配達)」とか、アナロジーで説明できたけど、twitterはそうではない。twitter

    リアルの加速化からバーチャルのリアル化へ - アンカテ