東宝が16日発表した平成28年3〜11月期の連結決算は、アニメ映画「君の名は。」の大ヒットが牽引し、本業のもうけを示す営業利益が、前年同期比28・7%増の414億円と過去最高を更新した。 昨年8月に公開した「君の名は。」の16日時点の興行収入は約232億円と日本歴代4位で、3位「アナと雪の女王」の約255億円に迫っている。東宝の幹部は「3位の背中が見えてきた」(浦井敏之常務)としており、まだまだ「君の名は。」の人気は衰えなさそうだ。 昨年7月に公開したゴジラシリーズの特撮映画「シン・ゴジラ」の興行収入も約81億円(昨年12月25日時点)と好調だった。 ヒット映画が後押しする形で、売上高にあたる営業収入は1・8%増の1781億円、最終利益も34・9%増の281億円と、それぞれ過去最高だった。 会見した浦井常務は「魅力を地道にアピールすることで、『君の名は。』の成績はもう少し伸す」と語った。興