いい試合だった。 日本はアメリカの本気を引き出し、アメリカもまた、ユニークな投手陣を惜しみなくつぎ込んで、日本の追い上げを断った。 準決勝の第1試合、プエルトリコ対オランダ戦はダイナミックな試合展開が野球の醍醐味を伝えたが、「日米戦」には洗練された真剣勝負の面白さがあり、緊迫感が最後まで途切れなかった(だからこそ、ミスが命取りになる)。準決勝についていえば、日本は投手陣が持ち味を発揮し、実力をアピールできた。 ただ、日本のメディアは「優勝」を期待し、煽りすぎたきらいがある。諸事情を顧みれば2次ラウンドを突破し、準決勝に進出するのが日本のノルマだったと思う。 負けたら終わりのノックアウト・ステージに入ったならば、運も左右するし、メジャーリーガーが居並ぶ相手に対し、簡単に勝てるはずもない(それにしても、国際試合なのに主審がアメリカというのは、どうも納得がいかない)。 ただし、悔やまれるのは日本
![日本メディアが語らない米の勝因。投手のメンツよりWBC勝利を優先。(生島淳)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b9d8204cb352893c73f7ef22fae3e14af68bdb8d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F0%2Fe%2F-%2Fimg_0e6be97795666d516a9a1c00c9c4c7e874643.jpg)