アメリカ国防総省は、中国の急速な軍備増強と海洋進出を背景に、アジア太平洋地域で衝突の危険性が増大しているとして、この地域でアメリカ軍の軍事力と日本など同盟国との協力を強化していくとする報告書をまとめました。 報告書は、中国軍の軍事力の近代化が突出していると指摘したうえで、東シナ海や南シナ海では中国軍機がアメリカ軍の航空機に接近するといった危険な行動が目立っているなどとして、衝突の危険性が増大していると指摘しました。 また、中国は南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島で埋め立てのペースを加速させ、6月の時点で11.7平方キロメートルを埋め立てて滑走路や港湾の建設を進めているとし、将来的にはこの地域に空母などを持続的に展開させ、一帯での支配力を強化させる可能性があると分析しています。 このため、アメリカとしては、アジア太平洋地域で軍事力を強化するとともに、日本に最新型の戦闘機や艦艇を配備するなど、