【ニューヨーク=越前谷知子】独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題を受け、米環境保護局(EPA)は25日、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンを問わず、すべての自動車を対象に排ガス試験を強化すると発表した。 同日から実際の走行時と同じ条件下での試験を追加する。日本勢を含め、各メーカーは対応を迫られることになった。 電話での記者会見でEPA幹部は「具体的な試験内容は伝えない」と述べ、厳しく試験していく姿勢を示した。 これまでより試験過程が長期化し、試験走行の距離も長くする。 公道での走行実験などが想定され、基準を満たせなければ、各メーカーは北米で販売できない。仕様変更などを迫られれば、メーカーにとっては費用増大につながる可能性がある。