イタリア産の生ハムが輸入できない異例の事態となっています。 背景にあるのは、イタリアでことし1月に発生が確認された豚の伝染病、ASF=アフリカ豚熱(ぶたねつ)。 これを受けて、日本は、イタリア産の生ハムやサラミなどの輸入を停止しています。 特に生ハムは、イタリアからの輸入が全体のおよそ7割を占めたため影響が大きく、ここに来て在庫が少なくなってきた輸入業者や飲食店などは対応に追われています。 「コロナ禍から回復してきたのに…」飲食店に打撃 「コロナ禍から回復してきて、『さあこれから』というところで、イタリア産の生ハムがなくなった時にどうするか困っています」 こう嘆くのは、大阪・都島区にあるイタリアンレストランのオーナーシェフの吉田誠也さん。 この店では、看板メニューのイタリア・パルマ産の生ハムの食べ放題が存続の危機に立たされています。 今は、輸入が停止される前に仕入れた生ハムを提供しています