マカオが中国に返還されて、20日で17年を迎え、現地の行政トップは、基幹産業のカジノの売り上げが大幅に落ち込む中、劇場などの併設を進めることでカジノ頼みの構造から脱却を目指す方針を強調しました。 しかし、中国本土の富裕層による「資金洗浄の舞台」とも指摘されるようになって、汚職撲滅に取り組む習近平指導部が管理監督を強化した結果、去年の売り上げはピーク時の3分の2に落ち込み、ことしもさらに下落しています。 こうした中、現地では返還から17年を迎えた20日、記念の式典が開かれ、トップの崔世安行政長官は「賭博とそれ以外の要素の連動効果を高め、経済の多元的な発展を推進していく」と述べ、一般の観光客も呼び込める施設の併設を進めることでカジノ頼みの構造からの脱却を目指す方針を強調しました。 こうした方針の下、マカオではすでにカジノを運営する各企業が劇場や観覧車、それに、パリのエッフェル塔を模したタワーな