――組織や会社の風土については、どのように変えられたのですか。 組織は大きくは変えていません。基本的な考え方は、分権化です。中央集権が嫌いなんです。もともと本社は公僕です。みんなが仕事をやりやすいように、いかにしてサービスを提供するか。それをサポートするのが本社の仕事。本社が偉いなんてとんでもない。分権化で、プロフィットセンターを4つの地域事業部に分けて、権限をすべて委譲しました。あなたの好きなようにやっていいですよ、あとは結果責任を取ってくださいね、と。 分権と同時に取り組んだのが、仕事の文化を変えることでした。「コミットメント&アカウンタビリティ」、約束と結果責任です。ビジネスの基本は、まず約束から始まる。約束したことに対して結果責任を負う。アカウンタビリティを説明責任と訳す人もいますが、それは違う。問われるのは結果。ものすごくシンプルな話です。 例えば、来年度の売上げと利益の目標は、