船舶の大型化に対応するための拡張工事を終えたパナマ運河の供用が26日朝(日本時間同日夜)始まり、最初の大型船である中国のコンテナ船が大西洋側の「アグアクララ水門」に入った。同日夕(日本時間27日午前)には太平洋側の「ココリ水門」を通過する予定で、大規模な開通式典が行われる。 今後はこれまでの約3倍の積載能力を持つコンテナ船や液化天然ガス(LNG)船の航行が可能になり、世界の海運の流れを変えるとみられる。日本にとっても米東海岸から効率的に燃料輸送ができるなどのメリットがある。 2007年に始まった工事では、引き続き利用される現在の水門に並行する形で、太平洋側と大西洋側に3段式の大型水門と接続航路を建設。既存航路のしゅんせつや拡幅も行った。