27日、福岡市で中国から運ばれたコンテナから荷物を運び出していた作業員がヒアリに刺されて軽いけがをする中、博多港ではヒアリがそばで発見されたコンテナと同じ中国の港から運ばれた12本のコンテナが内部を確認できないまま、すでに県内外に運び出されていたことが福岡市への取材で明らかになりました。有識者からは、ヒアリが全国に拡散しかねないという懸念が出ています。 これとは別に、博多港では今月21日、中国・広東省の広州から運ばれたコンテナそばのアスファルトのくぼみから40匹のヒアリが、その後も24日に50匹が確認されています。 博多港を管理する福岡市は、同じ広州の港から運ばれたコンテナ22本を1か所にまとめ、周辺を消毒するなどの措置をとりましたが、市によりますと、そのうちの12本のコンテナは内部を確認したり、消毒したりすることなく、27日までに県内外に運び出され、行き先は把握できていないということです