脳が迷うと脊髄で判断することを魚の逃避行動で解明! 2009年8月13日 自然科学研究機構 岡崎統合バイオサイエンスセンター 東島 眞一 准教授 「左に逃げろ」、「右に逃げろ」という相反する指令が脳から出された場合、脊髄のコロ細胞が正常にはたらけば、正常な逃避行動がおきる。ところが、コロ細胞の機能が失われると、どちらにも動くことができなくなる。 | 拡大する 「突然、ボールが落ちてきた」、「不意にクマがあらわれた」というような時、あなたならどのような行動に出るだろうか。身を守るにはとっさに動かなくてはならないが、司令塔であるはずの脳が混乱し、矛盾した指令を出してしまうことがあるらしい。たとえば、自然科学研究機構 岡崎統合バイオサイエンスセンターの東島眞一准教授は、突然敵に襲われた魚では、しばしば脳が「左に逃げろ」という指令と「右に逃げろ」という相反する指令をほぼ同時に出すことを明らかにした