ドイツ、ベルリンの「ゲテモノ食博物館」(Disgusting Food Museum)に展示されているインドネシアのパームシベット・コーヒー。(PHOTOGRAPH BY ANDREAS PEIN, LAIF/REDUX) ゾウの糞から取り出した豆でいれたコーヒーは、どんな味がするのだろう。コーヒー2杯分の豆が入った小袋のお値段は、約150ドル(約2万2000円)。世界で最も高価なコーヒー豆の一つに数えられ、高級ホテルで提供されたり、わずかだがオンラインでも販売されている。 この高価なコーヒー豆を作るために飼育されているアジアゾウは、餌としてコーヒーの実や果物を与えられる。食べたものは胃の中で発酵して果肉が分解される。そのおかげで豆の苦みが取り除かれるのだと、豆を販売するブレイク・ディンキン氏は言う。氏は2012年に「ブラック・アイボリー・コーヒー」社を創業したカナダ人で、タイ北部のスリン
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