6日、東京・荒川区の下水道水から一定の量を上回るシアン化合物が検出され、警視庁などが調べたところ、およそ4キロ離れた化学工場から漏れたものとわかりました。これまでのところ、周辺の住民への健康被害など大きな影響は確認されていないということです。 警視庁などが原因を調べたところ、下水処理施設からおよそ4キロ離れた北区田端新町の化学工場から流れ出ていたことがわかりました。 警視庁によりますと、工場ではタンクに保管しているシアン化合物に水を加え濃度を薄めながら使っていましたが、水道の蛇口が緩み、水が注がれ続けたためタンクから漏れ出したと見られています。 シアン化合物は金属のメッキ加工などに使われ、強い毒性があり、頭痛やめまいなどの症状を引き起こすことがあるということですが、これまでのところ、周辺の住民への健康被害など大きな影響は確認されていないということです。