カリフォルニア州とネバダ州の境にある世界最大の太陽光を集光し、その高熱で蒸気タービンを回して発電するイヴァンパー・ソーラー・エレクトリック・ジェネレーティング・システムの発電タワーが一部メルトダウンした。集光用の鏡のうちいくつかが制御を失い、装置の一部を溶かしてしまった事故(Engadgetの記事)。 写真を見ると確かにドロっと溶けて落ちている。なるほど、こんな事故が有りうるなら、よほど周囲に何もない沙漠のような地域じゃないと集光型の設備は作りにくい。 実際には装置が直接溶かされたのではなく、集光位置がずれてケーブルを焼いたことにより、火事が発生したようだ。イヴァンパ太陽熱発電所では30万枚以上の大きな鏡を使い、タワーの最上部にあるボイラーに太陽光を集光して加熱する仕組みになっているが、いくつかの鏡がずれてタワーの3分の2ほどの高さに向いてしまったという(APの記事)。