ANAのメキシコシティ発成田行きNH179便は、満席での運航が、物理的にかんたんではない便です。なぜそのような便を、ANAは飛ばすのでしょうか。日本とメキシコを結ぶ空でいま、火花が散っています。 複数ある、容易でない物理的な理由 「満席」は物理的に難しい便、なぜANAは飛ばすのか(2分24秒)。 ANA(全日空)が運航しているメキシコシティ発成田行きNH179便は、条件にもよりますが、満席での出発が“物理的に”難しい便です。 理由としてまず挙げられるのは、ANA最長路線で、直行便で、西へ飛ぶこと。成田~メキシコシティ間の基本マイルは7003マイル(約11270km)。ANA最長の路線で、かつ経由地で給油しない直行便であり、偏西風に逆らう西行き。離陸時に多くの燃料が必要で、機体が重くなります。ちなみに、成田~ニューヨーク間の基本マイルは6723マイルです。 メキシコシティ国際空港に到着したA