関西大手私鉄の多くは「キタ(梅田)」か「ミナミ(難波)」の繁華街にターミナルを設けていますが、京阪電鉄はどちらにも乗り入れていません。しかし、かつては梅田への乗り入れ計画があり、その痕跡が意外な場所に残っています。 現在の京阪線から1km以上離れた場所 大阪市の中心部を一周する、JR西日本の大阪環状線。その桜ノ宮~京橋間に「京阪電鉄乗越橋」があります。 拡大画像 梅田にも難波にも乗り入れていない京阪電鉄だが、かつては梅田に乗り入れる計画があった(2017年5月、恵 知仁撮影)。 しかし、京阪電鉄の線路はここから約1.3kmも離れたところにあります。過去に京阪電鉄が運営していた廃止路線が、ここをくぐっていたという事実もありません。にもかかわらず、なぜJR線の橋りょうが「京阪電鉄」を名乗っているのでしょうか。 京阪電鉄はかつて、「キタ」こと大阪の梅田に乗り入れようとしていたことがありました。こ