■一人当たりのGDPが香港やイスラエルに負けた 昨年末に、日本の一人当たりのGDPが報告され、2014年ではドル換算で3万6230ドル(日本円で385万円)だったそうです。字の通り、一人当たりのGDPは、国内総生産GDPを国の人口で割って求める国内の1年間の”儲け”を表すものなのですが、別称で、広義の労働生産性とも呼ばれています(通常、労働生産性はGDPを人口で割るのではなく、購買力換算をしたGDPを就業者数で割ります)。 さて、この報告で日本の一人当たりのGDPが香港やイスラエルに抜かれたことがわかりました。 こんな報告を見ると、数年前にはGDP総額で中国に抜かれ、今回は香港や中東国にまで。。。と暗澹たる気持ちにもなりそうですが、そもそもデータの絶対値の大小でその国の良し悪しを測ることはできません。 例えば、中国にGDPが抜かれても、GDPは一人当たりのGDPに人口をかけたものですから、