◆標高2600メートル 「本来現れる場所ではない」 大町市の北アルプス・後立山連峰の高山帯(標高約2600メートル)に設置したセンサーカメラに今年7月、イノシシが映っていたことが、県の調査でわかった。同連峰の高山帯でイノシシが確認されたのは初めて。県環境保全研究所は「本来イノシシが現れるような場所ではなく、温暖化や生息数の増加が影響しているのでは」としている。 県などは今年6月、生態系調査のため、後立山連峰の高山帯の7か所にセンサーカメラを設置した。同研究所によると、イノシシの姿が確認されたのはこのうち、岩小屋沢岳(2630メートル)の山頂に近い標高2610メートルと2590メートルの2地点。7月2日に1枚ずつ1匹のイノシシが撮影されていた。同じイノシシとみられ、性別は不明で、やや若いという。1匹のため、付近での繁殖や定住の可能性も低いとみられる。 この地域では、2007年と、11~14年
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