昨年3月26日の北海道新幹線開業と同時に北海道函館市で始まった雨傘の無料貸し出しサービスが22日、本年度で廃止されることが決まった。昨年12月末までの実施期間中、用意した2300本の雨傘は、未返却数が2100本に上った。事業主体の北海道新幹線新函館開業対策推進機構(函館)が市内のホテルで理事会を開き、今月末での機構解散とともに、廃止を正式に承認。承継先を決めた別事業もあるが、雨傘については「傘を安定調達できない。承継先が傘の購入費を出し続けることになる」とし、断念した。 【動画】豪華寝台特急「カシオペア」車両が北海道ラストラン 雨傘の貸し出しは、観光客のおもてなしを向上させる目的で始め、函館市のロゴマークを貼った新品をJR函館、五稜郭両駅など市内6カ所に配置。誰でも無料で使い、いずれの場所でも返すことができた。 異変が生じたのは、昨年5月の大型連休後。当初の千本が100本に減って500本