厳寒期を迎えている北海道東部の阿寒湖(釧路市)で、結氷した湖面に霜の結晶が成長する現象が見られる。 白い花が咲くように見えることから「フロストフラワー(霜の花)」と呼ばれる。ひとつの“花”の大きさは3センチ~10センチほど。前日夜から無風で雪が降らず、朝、氷点下20度近くまで冷え込むなどの条件がそろうと、雄阿寒岳を背に咲く無数の“花”を見ることができる。日が昇り気温が上がると溶けて消えてしまう。 阿寒観光協会のガイド・山崎正人さん(41)は「毎朝見られるわけではないが、厳寒の地ならではの美しい光景を観光客にも楽しんでもらえたら」と話している。 北海道では厳しい寒さが続いており、25日朝の最低気温は 幌加内 ( ほろかない ) 町と 滝上 ( たきのうえ ) 町で氷点下28・8度を記録するなど、各地で今シーズン一番の冷え込みとなった。