原因がわからず、治療が難しい難病への医療費の助成について、厚生労働省は新たに、重い視覚障害を起こす「無虹彩症」など24種類の病気を、対象に追加する方針を決めました。 12日は、厚生労働省の専門家会議が開かれ、学会などから報告があった222種類の病気のうち、新たに24種類を助成の対象として追加すべきだとする報告書をまとめました。 追加されるのは、虹彩の遺伝的な異常で失明することもある「無虹彩症」や、角膜が白く濁って視覚障害を起こす「前眼部形成異常」などで、助成の対象となる難病は合わせて330種類となります。 このほか、14種類は、すでに助成の対象になっている難病に含まれることになり、それ以外の病気は、診断基準が確立していないなどの理由で、助成の対象とすることは見送られました。 厚生労働省は、今回、追加した難病について来年度から医療費の助成を始めることにしています。