火山性地震が増加するなど、火山活動が活発になっているとして先月、噴火警戒レベルを2に引き上げた長野と群馬の県境にある浅間山について、気象庁は「山の西側の地下深くに少しずつマグマが入ってきているとみられる」として、引き続き火口からおおむね2キロの範囲では警戒するよう呼びかけています。 気象庁は、先月の全国の活火山の活動状況や警戒すべき点を発表しました。 このうち長野と群馬の県境にある浅間山では、先月15日ごろから山の西側で膨張を示すとされる傾斜変動がみられ、GPSによる観測でも地面のわずかな伸びが確認されています。 また、火山性地震は山頂直下の浅い場所を中心に増加し、22日以降は多い日で100回を超え、先月の地震回数は1227回と前の月の300回の4倍以上に達しました。 このほか、山頂火口からの噴気や火山ガスの1日当たりの放出量も多い状態が続いていて、気象庁は噴火警戒レベルを「1」から「2」