子どもが誤って複数の磁石を飲み込み、体の中で腸などを挟みこんでくっついてしまい、手術をしたケースが、この5年間に少なくとも11件起きていたことが分かりました。アメリカやEUなどではおもちゃへの磁石の使用を制限するなどの対策が行われていて、専門家は「日本でも実態を把握するシステムを作り対策につなげる必要がある」と指摘しています。 その結果、誤飲した複数の磁石が体の中で腸などの壁を挟み込んだままくっついてしまい、開腹手術や内視鏡などで取り出したケースが、この5年間に全国で少なくとも11件起こっていたことが分かりました。幼い子どもがおもちゃなどに使われている小さな磁石を飲み込むケースが多く、中には腸が挟み込まれたため腸の壁に穴が開いて危険な状態になった子どももいました。 磁石の誤飲事故を巡っては、アメリカやEUでは子ども向けのおもちゃに強力な磁石を使うことが制限されているほか、最近は、レアアース