Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)の物流ネットワークをつかさどる“心臓部”である「フルフィルメントセンター(FC)」。ロボットがひしめく最先端施設の内部を詳細に取材し、同社が改善を重ねた超効率物流の秘密を解き明かす。第2回は、アマゾンジャパンが日経クロステックに公開した「自動梱包機」など、FCの作業工程の後半を詳細にリポートする。 「ガシャン、ガシャン」という音とともに、茶色いロール紙が裁断され、個別商品を梱包していく──。この機械は、アマゾンジャパンが機械メーカーと独自開発した自動梱包機だ。相模原FCに導入されている。同社は日経クロステックに初めてこの自動梱包機を公開した。 自動梱包機は、ユーザーが商品を1つだけ注文した場合の梱包に用いる。スタッフが商品をスキャンし、梱包機に入れると、13個のセンサーが商品の形や大きさを読み取る。その大きさに応じてロール紙の裁断位置を変更し、