温泉に入る習慣がある野生のニホンザルは、春よりも冬に長い時間、入浴する傾向があり、温泉に入ることでストレスが解消されている可能性があるとする研究結果を、京都大学のグループが発表しました。 その結果、春よりも冬に、長い時間、温泉に入る傾向が確認されたということです。 また、冬の時期にふんを採取して、ストレスを感じているときに多く含まれる「グルココルチコイド」というホルモンの濃度を調べたところ、入浴する様子が観察された週は、観察されなかった週と比べて、濃度が平均でおよそ20%低くなっていたということです。研究グループは、温泉に入ることでストレスが解消されている可能性があるとしています。 タケシタ研究員は「入浴がサルの健康や繁殖にも影響することが考えられ、今後、入浴前後の体調の変化などについても詳しく調べたい」と話しています。