ナイチンゲール島(南太平洋にある英国の海外領土)のイワトビペンギン。ペンギンの祖先は、約6000万年前に飛ぶ能力を失った。(PHOTOGRAPH BY TUI DE ROY, MINDEN PICUTRES, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) ヌタウナギは、その名のとおりウナギに似たヌルヌルした海洋動物だ(ウナギの仲間ではない)。視力はほとんどなく、おもに嗅覚と触覚を頼りに海底を動き回っている。 このほど、ある研究者が約3億年前のヌタウナギの化石を詳しく調べ、ヌタウナギは大昔は視力があったが、退化でその目が失われたことを明らかにして、生物学界に衝撃を与えた。 この発見は、目の起源に関する通説に異議を申し立てるものだ。現生のヌタウナギは、古代のヌタウナギとほとんど変わっていないため、科学者たちは長らく、視力をもたない現生のヌタウナギの目は、無脊椎動物の原始的な「眼点