19人が死亡し、戦後最大級の大量殺人となった神奈川県相模原市の障害者施設襲撃事件。「日本の殺人」などの著作があり、殺人事件を研究してきた、河合幹雄・桐蔭横浜大教授(法社会学)も「類似の事案が思い浮かばない事件」と語る。何が特徴で、どのような対策があり得るのか。【石戸諭 / BuzzFeed】 ーこの事件の特徴はどこにあるのか? 他に類似の事案がすぐに思い浮かばない、珍しい事件です。被害者の人数からしても、戦後最大級の大量殺人事件といえます。大量殺人はいくつかのパターンに分けることができます。 ・戦前の津山事件(※1938年岡山県津山市の集落で、一晩で30人が犠牲になった殺人事件。加害者は自殺)のように、地域に対して強い恨みを持っている。 ・日本赤軍(※1972年、イスラエル・テルアビブ空港で銃乱射事件などを実行)やオウム真理教(※1995年の地下鉄サリン事件などを引き起こす)のような自身の