エクアドル、クエンカの山林に生息していることが判明したヤセヒキガエルの仲間(Atelopus bomolochos)。(Photograph by Alejandro Arteaga, Tropical Herping) 2002年に目撃されたのを最後に絶滅したと見られていたヤセヒキガエル属の1種(学名:Atelopus bomolochos)が、南米エクアドル、クエンカ近郊の森で生きていることがわかり、関係者を喜ばせている。 しかも驚くべきことに、新たに見つかった集団には、彼らの絶滅の原因とされていたツボカビの兆候が見られないという。(参考記事:「「カエルの楽園」で致死的なカエルツボカビを発見」) 再発見の意味は重い。なぜなら、このカエルは一帯に蔓延しているツボカビに、中南米で初めて感染が確認された種だからだ。 オレンジ色とオリーブグリーンの体色を持つカエルに大きな打撃を与えたツボカビは