真面目で努力家、毎日遅くまで残業をこなし、休日出勤もいとわない。なのに結果に結び付かず、努力が空回り――。あなたの周りにこういう人はいないでしょうか。もしかしたらあなた自身がそうかもしれません。『「やりすぎ」をやめれば全部うまくいく』の著者で、精神科医の西脇俊二氏がそのメカニズムを解説します。 人が何かを頑張るとき、そこには必ず「目的」が存在します。ところが、それを達成するため頑張っているうちに、目的がどんどん離れていってしまうことがあります。それは目的を達成するための「手段」がいつしか「目的化」してしまうことです。 たとえば「スキルアップをしたい」という目的のためにセミナーや勉強会へと参加して勉強しているうちに、仕事を適当に切り上げて勉強にいそしんだり、自分のキャリアとは関係ないセミナーや勉強会に参加したりすることそのものに熱心になってしまうようなケースです。 使えない人脈づくりに奔走