要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター酵素研究チームの土屋康佑上級研究員と沼田圭司チームリーダーの研究チームは、高強度を示すクモ糸タンパク質のアミノ酸配列に類似した一次構造[1]を持つポリペプチドを化学的に合成する手法を開発しました。また、合成したポリペプチドはクモ糸に類似した二次構造[1]を構築していることを明らかにしました。 クモの糸(牽引糸)は鉄に匹敵する高強度を示す素材であり、自動車用パーツなど構造材料としての応用が期待されます。しかし、一般的にクモは家蚕のように飼育することができないため、天然のクモ糸を大量生産することは困難です。また、一部の高コストな微生物合成法を除くと、人工的にクモ糸タンパク質を大量かつ簡便に合成する手法は確立されていません。 今回、研究チームはこれまでに研究を進めてきた化学酵素重合[2]を取り入れた2段階の化学合成的手法を用いて、アミノ酸エステル
by Bruce Ruston 世界初の合成繊維「ナイロン」の出現は、ファッションの世界のみならず、日用品などにまで大きな影響を与えるものでした。それから80年経って、次なる「ファッション革命」をもたらすかもしれないのが「人工合成クモ糸」です。 Synthetic spider silk could be the biggest technological advance in clothing since nylon - Quartz http://qz.com/708298/synthetic-spider-silk-could-be-the-biggest-technological-advance-in-clothing-since-nylon/ 人工合成クモ糸は、抗張力(引っ張りへの耐性)が鋼並みで非常に軽く、伸縮性は輪ゴム並みという特性を持ち、結合させればケブラーよりも頑丈。「
鋼鉄より強い「人工クモ糸」実用化へ ベンチャーが「THE NORTH FACE」とパーカーを共同開発、商品化へ 新素材を研究・開発するベンチャー企業・Spiber(山形・鶴岡市)は10月8日、人工的に合成したクモ糸繊維を使ったパーカー「MOON PARKA」を、アウトドア用品ブランド「THE NORTH FACE」のゴールドウインと共同開発したと発表した。来年中に商品化を目指すという。 鋼鉄を上回る強度とナイロンを上回る伸縮性を持つという新素材繊維「QMONOS」を使用している。クモ糸の主成分であるタンパク質を微生物に作らせ、ポリマーを化学繊維のように紡糸・加工して用いる人工合成クモ糸素材で、Spiberが世界で初めて開発に成功した。 試作品の「MOON PARKA」は、ゴールドウインのアウトドアブランド「THE NORTH FACE」のアウタージャケット「ANTARCTICA PARKA
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く