和歌山県全域の携帯電話ユーザーに1日、津波を観測したとする誤報メールが配信された問題で、津波を観測するシステムに今年の潮位の変化のデータが入力されていなかったため誤配信が起きたことが、和歌山県への取材で分かった。 和歌山県防災企画課は問題発生後、メールの配信を手動に切り替えて対応。原因を調査したところ、今年の潮位変化のデータが入力されていなかったことが判明した。 システムはあらかじめ入力された潮位変化のデータをもとに津波の高さを測定。しかし、年が改まった1日は潮位のデータがなかったため、満ち潮と引き潮など通常の潮位の変化を津波と誤認したとみられるという。 誤報メールは1日午後2時8分、「和歌山県沖にて大きな津波の観測があった」との内容が一斉に送信。「至急高台など緊急避難先に避難し今後の情報に注意してください」と避難を呼びかけた。さらに午後3時には、「津波が更に大きくなっている」というメール