九州大生体防御医学研究所の研究グループは22日、熱帯病の特効薬「イベルメクチン」が、治療の難しい肝内胆管がんの抑制にも効果があることを、マウス実験で確認したと発表した。同日、米国科学アカデミー紀要電子版に掲載された。 イベルメクチンは、寄生虫の感染で目が見えなくなるなどの症状が現れる熱帯病の特効薬の一つ。ことしノーベル医学生理学賞を受賞した、大村智・北里大特別栄誉教授らが開発。アフリカやアジアなどで年間約3億人に投与されている。研究グループは「将来、肝内胆管がんの新たな治療法への応用も期待できる」としている。 本記事は「共同通信社」から提供を受けております。 著作権は提供各社に帰属します。