東芝が、不適切な会計処理の発覚でことし3月期の決算が発表できない異例の事態となっている問題で、田中久雄社長が会社の幹部に対し、費用の計上を先送りして利益のかさ上げを促す趣旨のメールを送っていたことが関係者への取材で分かりました。この問題を調査している第三者委員会は経営トップの不適切な会計処理への関与を示すと位置づけていると見られ、東芝は経営陣の責任について厳しい判断を迫られそうです。 関係者によりますと、第三者委員会によるこれまでの調査で、田中社長は、インフラ工事の事業などで、会社幹部に対し、費用の計上を次の年度に先送りして、利益のかさ上げを促す趣旨のメールを送っていたことが分かりました。 また、佐々木則夫副会長は、社長を務めていた当時、毎月、開かれる幹部会議の場で、業績目標の達成を強く指示する発言を繰り返していたことも分かりました。 第三者委員会による聞き取りに対して、田中社長と佐々木副