2014年2月から停止している近畿大原子力研究所(東大阪市)の原子炉が、4月にも再稼働することが分かった。原子力規制委員会が9日から稼働前の最終手続きとなる使用前検査に着手し、今月17日に終える見通しとなったため。教育研究用原子炉が、東京電力福島第1原発事故を受けて策定された新規制基準の下で動くのは初めてとなる。 国内で現役の教育研究用原子炉は、出力1ワットの近大炉を含む3基。いずれも14年に定期検査で停止し、新基準対応が必要となり、動かせない状態が続いていた。このため、原子炉の運転や廃炉に携わる人材育成に支障が出ていた。