自宅ストックって、ぞくぞくするよね。 子供の頃に見た、地球崩壊の映画。 その中で主人公は、地下に沢山の食べ物を貯蓄するのだ。 タイトルは覚えていないが、今でも覚えている鮮明なシーン。 食べ物が足りなくなった人々は、皆力尽きていく。 そんな中、地味な見た目の主人公は生きながらえるのだ。 それは彼が、地下に食べ物を沢山ストックしているから。 なんて勝ち組なんだろう。 心の底から私はそう思った。 この主人公のようになりたい、そう感じたのだ。 もし明日、大きな隕石が落ちてきたら。 食べ物を蓄えている私だけが、生きながらえる。 小学生独特の無慈悲な発想は、私を突き動かした。 その日から私は、隠れミッションを背負ったのだ。 次の日、待ちに待った給食の時間。 しかし今日の私には、特別な時間だった。 周囲を見渡し、欠席者の数を確認する。 小林、広尾、中江君。 (記憶があいまいなので適当) 全ての欠席者の数